ぺんぎんメモ

山口百恵自伝『蒼い時』で感じた魅力

time 2018/10/11

山口百恵さんが書かれた自伝『蒼い時』との出会いは、十年以上前の神保町古本屋。

私は彼女をCDでしか知らない世代で、歌声が素晴らしくて、佇まいも他のアイドルとは違って、絶頂期に引退・結婚して以降公の場に姿を見せない潔い人、というイメージがありました。

当時の彼女と当時古本屋にいた私が、同年代ということもありましたが、目次にも興味をそそられ購入。

帰宅後読んでビックリ。とても21歳のアイドルが書いたとは思えない、とんでもない内容・文章力の自伝だったのです。

と同時に、あの歌声があの若さで確立し得たのは、本人の類稀な能力と努力以外に、壮絶な生い立ち、生活環境、親との関係があったからなのかも、と変に納得してしまいました。

さて、この『蒼い時』。残間里江子さんというプロデューサーが、所属事務所へ許諾をもらい、出版社を集英社に決めて、引退公演期間中の疲労困憊の山口百恵さんに原稿を書かせながら完成させたもの。

当時、山口百恵さんのもとには40社近い出版社から自叙伝を出してほしいとの依頼があったそうですが、どの会社も実際に書くのはゴーストライターだったらしい。そこで、自分で書きたいと思っていた山口百恵さんは、残間里江子さんに「私は自分で書きたいんです。一緒に手伝っていただけませんか」と手紙を書いてお願いしたのだそうです。

ちなみに、『蒼い時』というタイトルも、残間さんが山口百恵さんに、好きな言葉や色はないかを訊いて、「私、夜が明ける直前の蒼い空が好きなんです」という返答内容から「蒼い時」に決めたんだそうです。

今は、三浦百恵さんとして都内キルトフェアで作品を発表されているようですが、決めた意志を貫き通す潔い生き方はあの歌声そのものだなぁと、改めて魅力的に感じました。

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