2018/02/13
ヴェルサイユ宮殿外には、景色の美しい広大な庭園があります。広すぎて迷ってしまいそうになりますが、時間があればゆっくり散歩するのもお勧めです。
庭園には噴水がありますが、近づいてみると装飾がエグく辟易します。こちらの建造物にはよく見られることですが、奴隷と貴族と民衆で人間を分けていた(今も?)時代の産物のようです。とはいえ、贅沢の限りを尽くしていた時代の貴重な産物でもあるため、文化遺産として流しながら、庭園内をゆっくりと歩いていきます。
紅葉が終わりかけている時期ですが、絵画のように美しい風景が広がっています。
美しい景色しかない処を見ると、素晴らしい画家達が誕生したことにも納得がいきます。
庭園内をランニングしている人も時々見かけました。
このお兄さん達に「今何時か」聞かれたので教えたら、笑顔で去っていきました。
庭園内には羊が放牧されている場所もありました。
ようやくグランドトリアノンに着きました。歩いて行くとかなり時間がかかります。
グランドトリアノン内は、ヴェルサイユ宮殿ほどではないものの、多くの調度品と豪華な装飾が施されていました。
ただ、ヴェルサイユ宮殿よりもくどい装飾がない分、1つ1つの部屋が落ち着いた雰囲気でした。
もちろん、豪華なことには変わりありませんが、装飾がくどくなく部屋の色合いが優しいため、圧迫感を感じませんでした。
この部屋は寝室のようですが、可愛らしい家具に囲まれていて素敵です。
天井が白一色であり、上品な雰囲気の部屋です。どの部屋にも、美しい絨毯と椅子、シャンデリアがあります。
ここは広間のようです。
渡り廊下も美しく、左側には中庭がありました。
それぞれの部屋に合った装飾が施されています。
ビリヤードもありました。
可愛らしい部屋です。イスとソファが統一されたデザインで素敵です。
細部にも凝っています。
ちょっと豪華な部屋です。
部屋が多すぎて迷いそうになりますが、どの部屋にも特徴があります。
カーテンもカーテンタッセルも豪華で、絨毯との相性も抜群です。
ダンスをしていたかような大きな部屋もありました。
プチトリアノンも観たかったのですが、疲れたのでまた次回にします。ちなみに、グランドトリアノンやプチトリアノンでも他のパリ市内の美術館同様、「パリミュージアムパス」が使えるため、事前に購入しておくと入退場がラクになります。
パリ美術館共通パス「パリミュージアムパス」の料金・使い方・購入方法
ミュージアムパスが利用できるパリの美術館リスト
帰り道に誰にも会わず不安になりましたが、無事にヴェルサイユ宮殿まで帰ってくることができました。
宮殿近くでやっと人がいました。混雑していないのはよいのですが、誰もいないのは怖い場所です。
ちなみに、私のように時間をかけて歩かなくても、庭園内を走るミニ列車(プチトラム)を利用すれば、庭園をラクに散策できます。このミニ列車は、ヴェルサイユ宮殿からの停車箇所のどこで降りても良く、次に来た列車に再び乗ることが出来るもの(価格は往復で約7ユーロ)。
ヴェルイサユ宮殿観光後は、そのまま電車駅に向かいました。
ヴェルサイユ宮殿および庭園はパリ市内から少し離れていますが、当時の贅沢さを垣間見るために1度は訪れてみるのもいいかもしれません(「パリ美術館観光は観光客が少ない11月が最適、ヴェルサイユ宮殿」もおすすめです)。