『チェルノブイリの真実』で分かる原発の危険性④先人の教えをもとに、健康被害を最小限に食い止める

チェルノブイリ原発事故後、ヨーロッパ各国では福島原発後の日本と同様の状況が見られました。主なものは以下の通りです。

  • 放射能許容基準値の引き上げ
  • 食品産地の偽装
  • 汚染されていない食品とそうでないものを混ぜて販売
  • 汚染状況を非公開
  • 汚染された食品を輸出

これらは福島原発事故後にも汚染地域で起きていたことですが(今も起きていますが)、同様のことを過去のヨーロッパ各国もしていたことはあまり知られていません。

チェルノブイリ原発事故当時は、現代のようにネットがなかったため情報が拡散しにくかったのだと思いますが、それでも隠蔽し続けた事実は変わりません。

もちろん、国民が混乱しない範囲で情報を開示し適切な対応を取った政府もあり、各国の事情によって原発事故(放射能)への対応は分かれています。

ただ、当時から今まで、ヨーロッパから汚染された地域で作られた小麦を使った食品(菓子、パスタなど)、汚染されやすいベリー類、キノコ類、乳製品などが大量に日本へ輸出されている現実を見ると、各国の対応そして日本の安全管理には問題があると言えます。

おそらく汚染地域に近い場所で作られた原料・食品には、半減期が短いセシウム131・137だけでなく、半減期が恐ろしく長いストロンチウムやプルトニウムも含まれていたはずです(今も含まれているはず)。

私が最近まで食べていた「バリラ」のイタリア産パスタからも、放射性物質が検出されていました(2012年)から、幅広い範囲での汚染が予想できます。

ヨーロッパ産食品は日本が西洋かぶれの時期(1980年代後半)に大量に入ってきたそうですが、ちょうどその時にチェルノブイリ原発事故が起きたので、汚染された多くの食品が日本に入ってきてしまいました。

ただ、当時ちょうど原発推進し始めていた日本では、放射能汚染された食品輸入を拒否するような概念はまだなかったようです(今もありませんが)。そう考えると、今でもヨーロッパ産食品の安全性には疑問が残ります。

が、中国産食品も核実験をしているので危険ですし、東南アジア産食品も日本産原料を加工している場合が多いと聞きます。さらに、アメリカ産食品も度重なる核実験で危険、オーストラリア産食品もウランで危険・・・とほぼ全世界が汚染されている現状が見えてきます。

とはいえ、そんな環境でもできるだけ健康に生きていきたいので、

【放射性物質をデトックスする食生活】長崎原爆症を克服し89歳まで生きた秋月医師の教え

など日本の伝統的食生活で健康被害を最小限に抑えながら生きる選択をしています。

どこまで被害を抑えられるかは未知数ですが、先人の教えをもとに今後も玄米、味噌、わかめ、天然塩の食生活を継続し、可能な限り健康に生き続けたいものです。