ぺんぎんメモ

全身の緊張状態が10年以上続くと、力の抜き方が分からなくなる

time 2019/02/04

常に誰かに攻撃されるような恐怖に怯えていたのか、幼少期から10年以上過ごした田舎にある実家を出るまで、全身の緊張状態が抜けたことはありませんでした。今考えると信じられないことなのですが、そういえば中学生の頃同級生から、「いつも肩に力が入っているね」と言われていたことを思い出します。

両親ともに厳しかったからか?公立学校での軍隊教育のせいか?3時間半睡眠だったからか?その全てが原因だったのか?不明ですが、身体は常に緊張状態で、寝ている間も神経が休まることがありませんでした。頭も心も体も休めなかったので、周囲の人々の感情が常に自分に入ってくるような感覚で、 夜になると自然と涙が溢れてきて止まらなかったのを覚えています。

裕福な家でなく親も病気がちだったので、10代の頃はずっと「地元の公立高校へ行かなかれば」という変なプレッシャーを抱えて生きていました。将来のことなんて考える余裕も頭もありませんでした。親も大変だったのでしょうが、あの頃は本当にきつかったですね。

共働きの親は仕事以外にも多忙であったため、日々猛烈なストレスを抱えて生きているのが伝わってきて、実家は常にピリピリしていました。今思えば自分で稼いで田舎と実家を捨て、私立学校へ進学すれば良かったと思います。が、当時の自分には(今も?)そこまでの自発性や頭はありませんでした。インターネットがあれば、また違ったかもしれません。

そうやって神経を切り詰めて進学できた公立高校で最初は自由にやっていましたが、公立校であるせいか相変わらず軍隊教育的部分があり、徐々にストレスが溜まり始めました。にもかかわらず、中学時代からやっていた部活動にも入ってしまい、さらにストレスが蓄積していきます。そして、数か月周期で何もしたくない時期が訪れるようになっていきました。今思えば軽い鬱だったのだと思います。

それでも何故か、「何があっても休んではいけない、はってでも学校へ行くんだ」という軍隊的強迫観念があり、体調不良でも交通事故に遭っても学校へは通い続けました。そのせいか、遅刻早退休みなく中高ともに皆勤賞でした。今考えると、随分と自分を粗末に扱っていたと思います。

高校時代、友人同士で暇な時間に何をしているかという話になった時、友人達が「家でボーっとしている」と話していて、それってどういうことなんだろうと意味が分からなかったのを思い出します。

きっと本来の性格はそんなボーっと過ごすことが好きな性格だったのでしょうが、そうした性格では許されない環境下で10年以上過ごした結果、本来の性格とは真反対の自分が形成されてしまったみたいでした。そこで形成された緊張状態が自分の鎧であり、当時はその鎧でしか自分を守れなかったのだと思います。

それから10年以上が経ち、ようやく何もせずにボーっと過ごせるようになりましたし、ボーっと過ごしても罪悪感を覚えなくなりました。そうなれて初めて、学生時代に1人旅が好きだったのは、ボーっと過ごせる時間がもてるからだと気付きました。「移動」という大義名分が、ボーっと過ごす罪悪感を消してくれていたのです。

何もせず、何も考えず、ただボーっとしていることは、経済中心社会の現代日本においては非生産的だと見なされるので、罪悪感を覚えやすい行動です。が、ボーっとする時間が心・頭・体にもたらす恩恵は計り知れません。緊張状態から心・頭・体を解放してくれる効果もありますし、緊張状態とそうでない状態のちょうどいい塩梅を気付かせてくれることもあります。

とはいえ、幼少期の習慣が強力に全身に染みついているせいか、いまだに緊張状態へのスイッチが入りやすい性質です。緊張状態ではなく安心感という鎧によって自らの能力を発揮できていたら、全く違った人生になっていたと思いますが、そうではない人生でも何とか生きてこれたのだから、今後もそれなりに生きていく気です。

思い返してみると、緊張状態のおかげで助かったこともあったかもしれません。外国における1人旅でスリや危険な目に遭ったことがなかったり、緊張状態ゆえに感覚が研ぎ澄まされているのであくどい人間を見抜きやすかったり……日本での生活では不要なものが多いですけど。

10代に身についてしまったものを今更手放すのは難しいことですが、緊張状態を上手くコントロールしながら今後も生きていきたいものです。

コメント

  • 無職になって社会的身分や信用などを失って初めて肩の力が抜けたような気がする。

    by deefe €2019年2月4日 10:08 AM

    • そうなんですね……無職であることは日本ではあまり尊ばれませんが、
      生活できるお金があって無職なら、健康や時間など得るものが多いと思います。

      by ぺんぎん €2019年2月4日 10:21 AM

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奨学金完済を目指しながら、旅、食、自然、心理、(セミ)リタイア、海外移住、晴耕雨読生活などを 追い求めて暮らしています。

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