未婚化・晩婚化・少子化は社会の流れ、解決したいなら問題の核心と向き合う覚悟が必要

ここ数十年で、未婚化・晩婚化・少子化が急速に進んだ気がします。

自宅周辺では幼い子どもを連れたご家族をよく目にするので、そこまで進んでいるとは思いにくいのですが、諸外国の公共空間で若者が圧倒的に多い光景を見ると痛感します。

世帯形態も、大家族から核家族へ、そしてさらに核家族から単身へと大きく変化した気がします。

ちなみに、未婚化・晩婚化・少子化の原因としてよく挙げられるのは以下。各項目それぞれ原因を一括りにはできないと思いますが、大まかに言われている内容です。

  • 女性の高学歴化と社会進出が進んでいるため
  • 上記理由にもかかわらず、政府や企業における出産・子育ての環境整備がいまだに遅れているため
  • 非正規雇用者が激増して、雇用と収入が不安定になり将来設計の見通しが立たないため

個人的には、2、3番目の原因が大きいと思っていますが、他にも原因があると思っていて、それが以下です。

  • 結婚することで得られるものよりも、独身でいることで得られるものの方が価値があると思えるため
  • リアルな人間と一緒にいなくても、寂しく感じない1人で暮らせる環境が充実してきたため
  • 子どもを産んで育てるよりも他にやりたいことがあるため

確かに、少子化が進めば未来の納税者が激減してしまうため、税収面ではマイナスかもしれません。また、労働者の減少で国力低下に繋がる可能性もあるかもしれません。

が、長い歴史でみれば日本列島に住む人口は近年が1番多く、江戸時代や明治時代には3000万人前後で、それ以前は更に少ない人口しか住んでいませんでした(アイヌ民族や琉球王国に住む人々は含めていません)。

それゆえ、今後食糧難や水不足が不安視され、機械化が進む社会においては、逆に人口は少ない方が良い気がしています。

危険な食べ物や薬などの化学物質、自然災害、生物兵器、戦争による人口減ではなく、未婚化・晩婚化・少子化による人口減は平和的にも感じます。

それ以前に、人権意識が低く子どもを育てる環境に適していない日本社会で、貧困に苦しむ子どもも激増している中、少子化改善を掲げるのは順番が逆じゃないかなと思います。

今社会で起こっていることは、これまで積み重ねてきた結果。

場当たり的対策ではなく、根本的な問題の核心と向き合わない限り、永遠に解決しないと思います。