脱原発のドイツ、原発削減のフランス、問題点はあるけれど日本の人体実験よりはマシ

7月11日にフランスが原発削減を表明。2025年までに最大17基の廃炉を目指すとのこと。

現在、フランスでは電力の75%を原発に依存していますが、17基閉鎖するとそれが50%になります。

古くから原発産業を抱えるフランスの原発削減決定は、日本メディアは全く報道していませんが、ドイツが脱原発を表明した以上に重要な意味があると思います。

ただ、脱原発を表明したドイツでは経済的理由により、様々な問題点が浮かび上がり困難を極めている様子。

同じようにフランスも今後どうなるかは未知数だと思います。

が、今年2月に原発爆発事故があってから、原発がいかに危険なものであるか、原発建設と操業がいかに赤字垂れ流しであるか、を考える大きなきっかけになったのか、今回の原発削減表明。

それに対し日本では、福島周辺で起きている健康被害を隠し、原発にも大量の石油が使われるのに原発のエコ性を主張し、電力が足りないから原発が必要だというウソの論理をばらまき、再稼働に向かって突き進んでいます。

最近では、20億という巨額のアメをぶら下げて、最終処分場候補地を決めようとするおかしさ。そして、それを受け入れようとする地方自治体がある虚しさ…

とはいえ、受け入れようとしていた地域地下に、将来的に必要になるであろう資源が埋まっていたことから最終処分場は未決定のままに。

火力発電にも問題はあったけれど、原発のように周辺地域に放射能を垂れ流し、事故があれば数百年は住めなくなる土地を広範囲につくってしまうものではありませんでした。

原発産業が無くなって経済的に困る地域がありますが、その地域のために日本列島全土を危険にさらすなんておかしい。

IAEA(国際原子力機関)は、チェルノブイリ原発事故が起きた後「ユニークな人体実験が行われている」と話していたそうですが、きっと現日本も同様に言われている気がします。

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