日本はここ20年の間に高度経済成長期の産物を食いつぶし、巨額のODAを支払っている場合ではなくなってきています…
欧州からは「日本だけが勝手にどんどん貧しくなっている」ように見えている – エストニア共和国より愛をこめて https://t.co/UXBmmwxHKl
— merino (@merinonnon) July 11, 2017
アジア圏では、日本だけが成長・発展していない状況にも陥っています。
にもかかわらず、偏ったメディア報道と時代錯誤教育のために、いまだに自分たちは先進国であり、世界でマシな国だと思いこまされています。
確かに日本は清潔で、自然災害以外はだいたい安全で(性犯罪やいじめと称する犯罪は多いが)、食事が美味しくて、コスパに優れた商品が数多くあります。
でも、日本が真にマシな国なら、
- 若者の自殺率が世界トップクラスなはずがない
- しつけと称して、子どもに暴力をふるう親や教師がいるはずがない
- 年金システムが崩壊しているはずがない
- 自然災害大国にもかかわらず、設計段階から間違っていた原発を稼働させ続けるはずがない
- チェルノブイリのような前例があるのに、子どもを強制被爆させ続けるはずがない
- 一部の人間の利権のために、東京でオリンピック開催するはずがない
と思います(まだまだたくさんあるけど…)。
上記状況を生んでいる背景の1つには、日本が伝統的に培ってきた根性論(精神論)、閉鎖的村社会、和の精神、父兄社会(これは明治以降)が混ざり合った、異常な空気があると思っています。
それらを簡単にまとめると、
- 根性論(精神論) → 非人道的努力で全てを解決しようとする
- 閉鎖的村社会 → 問題が発見されにくく先送りされやすい上、自浄作用も生まれにくい
- 和の精神 → 和を乱すコト・ヒト・モノはすべて排除
- 父兄社会 → 子ども・女性など社会的弱者の意見は無視or軽視される
となります。
結果として、
- 非人道的努力で全てを解決しようとする → 人権が軽視される
- 問題が発見されにくく先送りされやすい上、自浄作用も生まれにくい → 問題があっても野放し
- 和を乱すコト・ヒト・モノはすべて排除 → 家族、地域、学校、会社でイジメが横行すると同時に、新しいものが生まれにくい環境となり成長・発展を阻害
- 子ども・女性など社会的弱者の意見は無視or軽視される → 年配男性の権限が異常に強くなり、間違っていることでもそのまま突き進む
土壌を生みやすくなります。
例えば、世界的にはIT産業の成長が著しいですが、日本はいまだ周辺諸国よりも普及が遅く、多くの組織でいまだに紙媒体でのやりとりが多いです(外国でも田舎は同じかも?)。
おそらく組織間の癒着や利権絡みで、比較的新しい産業であるIT産業が介入できないような仕組みがあると予想。
また、仕事でも完璧必要な業務に完璧を求める国民性のため、異常な労働時間が費やされるのも謎です。
さらに、効率化・合理化・システム化して現場の仕事量を減らす人よりも、非効率・非合理的・前例主義で仕事を増やす人のほうが評価される組織があることも…です。
結果的に、社会全体に不要なストレスを量産し、成長・発展する土壌を構築できないまま、国全体の閉塞感が促されている気がします。
仮に日本が現在も鎖国状態で、世界各国とヒト・モノ・カネの交流がなく、自国内経済で回っているのなら、非効率・非合理的・前例主義でも気にする必要はないのかもしれません。
しかしながら、現代日本は食品を始めとする生活物資やエネルギー資源を世界各国に依存し、多くの企業が世界各国企業と戦っているわけです。
そんな状況で現状のまま突き進めば、日本が発展途上国、いや未発展・未成長国と言われる日がきてもおかしくなさそう…
そのうち日本は労働力が安いから、海外企業がこぞって日本に工場を作る日が来るかもしれません…
一刻も早く、新しい産業を受け入れる社会環境と、新しいものをどんどん生み出せる建設的・発展的土壌を築ける社会になってほしいです。