先日、15年前に初めて1人暮らしを始めた土地を、13年ぶりに訪ねてきました。
なぜ今このタイミングで訪ねようと思ったかというと、この先訪ねる機会もないだろうと漠然と思ったことと、今現在、精神的余裕があって過去に向き合う心構えが持てたからです。
訪ねた街は、初めて1人暮らしをした土地であったことや、精神的に滅入った状態で始めた生活だったこと、生活開始時に友人からの助けを借りたこと、生活費を稼いでいたこと等により、当時の私にとっては社会勉強になることが数多くありました。
それがためにこの土地に対しては、以降1人暮らしをした土地に対する気持ちとは違った、何となく近付きがたい複雑な思いがありました。
それでも、これまで何度か訪ねようと思ったことはありましたが、往復4時間以上かかるという物理的な遠さもあって、結局今日訪ねるまで13年も経ってしまいました。
ちなみに、13年ぶりに利用した西武新宿駅は、当時よりも全体的に明るくキレイになった印象で、車両の新しさも感じました。以前の西武新宿線の電車は座席の座り心地が悪く、乗車時の揺れを頻繁に感じていましたが、それが改善されていました。
西武新宿駅から当時住んでいた街の最寄り駅に着くまで約1時間を要しましたが、聴き覚えがある駅名を聞いて懐かしい気持ちになったり、乗降客の多い駅を思い出したりしていたらいつの間にか到着しました。
目的駅である南大塚駅に到着しましたが、当時と変わらずこじんまりとした雰囲気。
駅北口・南口両方にあった「サンレモ」というお店で、当時はときどきパンを買っていたのですが、北口のお店は閉店しており(ネット&目視で確認)、南口のお店もその時は営業していないようでした。
駅前にあったスーパーは今も営業していましたが、驚いたのは駅前を少し入った所にある豆腐屋さんと、何度か行った串揚げ屋さんがまだ営業を続けていたこと。
当時働いていた居酒屋で使うがんもどきを買っていたことと、プライベートでときどき豆腐ドーナツを買っていたのとで、このお豆腐屋さんには馴染みがあり、今回お店を見つけた瞬間、驚きと懐かしさでしばし立ち止まってしまいました。
ちなみに、働いていた居酒屋があった場所には当時のまま建物自体はありましたが、何代かお店が入った形跡はあるものの、現在は何の営業もしていないようでした。
それにしてもGooglemapを見ながらようやく地名を思い出すような、ぼんやりとした記憶しか残っていないことを、今回訪ねて自覚し驚きましたが、13年も経てば忘れていてもおかしくはないですよね。
結局、暑さのために13年ぶりの土地訪問は程々にして(よく行っていたスーパーとか歩いた道とか見る予定だったのですが)、近くにあるメジャーな観光地へ行って食事をして帰宅しました。
夏休みだからか若者が大勢いて、ひさびさに若々しい空間を味わいました。
途中、京都産抹茶使用・生クリーム産地不明の甘くない抹茶ラテを飲んだり、
「いも恋」という産地不明さつま芋とあんこが米粉生地に包まれたお菓子を食べたりして、現地食を味わいました。
遅めの昼食を摂ってから帰路についたのですが、帰りの電車では、乗車時間の長さと暑さ、普段の疲れからか?かなり疲れてしまいました。
でも今回、思い切って訪ねてみて良かったです。マイナスな思いが詰まった土地は、楽しい思い出をつくって上書きしておきたかったので、それができて、これから心残りなく前進していける気がします。