幼少期によく読んでいた『世界のメルヘン』(講談社)。
これは、世界各国の童話が掲載されたハードカバーの大きな絵本で、全24冊から成るものです。
その本には、シンデレラ(サンドリヨン)の話が載っていて各ページに挿絵が付いていたのですが、
内容よりもその挿絵の美しさに惹かれて繰り返し読んでいた覚えがあります。
シンデレラのドレスの配色やバランス、デザインなどが非常に素敵なのです!!
その挿絵を描いていたのは池田浩彰という画家で、過去には個展などもされていたようですが、インターネットが一般的になる前だったので、詳細を知らずに時が経ってしまいました。
数年前その本を処分する際、そのページをカラーコピーしておいたので、今もときどき眺めています。
彼の絵があれば欲しいなぁと思うのですが、挿絵を中心に描かれていたようで画集などもない様子。
『世界のメルヘン』にはシンデレラ以外にも、池田浩彰氏が描いた挿絵が数多くあり、そのどれもが素晴らしかったので、今となっては他の挿絵もコピーしておけば良かったなと後悔しています…
とはいえ、挿絵の中でもシンデレラの美しさは飛びぬけていたので、それがいまだに見られるだけでも幸せかも。
美しいだけでなく人を惹きつける力のある絵は、ずっと眺めていたくなります。
池田浩彰氏だけでなく、そうした絵を描ける人が日本には数多くいるようなので、勝手に誇りに思っています。