農薬・化学肥料まみれの農産物を避けたい

日本人が主食として食べているお米。

そのお米が生産されるまでに使われている農薬の実態について、『人類が生き残るために』から引用して紹介したいと思います。

以下は、1979年頃の関西地方の、ある地域におけるお米生産時に使用されていた農薬一覧です。

おそらく当時は、日本各地で似たような農薬使用が行われていたと思いますが、現在も一部の農家さんを除いて似たような状況ではないかと思います。

  • 播種前…ベンレートT水和剤
  • 苗代期…キルバール水溶剤、バイジット乳剤、カスミン液剤
  • 田植後…キルバール水溶剤
  • 七月上・中旬…ダイアジノン粒剤
  • 七月中・下旬…カズミン液剤
  • 七月下旬・八月上旬…バイジット乳剤
  • 出穂十五日前…ネオアソジン液剤
  • 出穂直前…カスミン液剤、ツマサイド乳剤
  • 八月中・下旬…フェナジン水和剤
  • 八月下旬、九月上旬…ミプスパノン粒剤、ツマサイド乳剤
  • 水田用除草剤散布…MO粒剤、アリルMCP剤、サターンS粒剤

(p19、20)

「こんなに頻繁に農薬をまいているのか」と驚愕してしまうほどの頻度と農薬種類ですが、地域によってはこれ以上まいている所もあるかもしれません。

実家でお米を作っていた頃を思い返すと、農薬をまく日は必ず窓を閉めるように祖父母や親から言われていたものです。

実家以外の家が農薬をまく時も、気付いた時点ですぐに窓を閉めていました。

それだけ危険なものなのです。

お米以外にも、果物やお茶を育てている地域では、農薬散布による農薬中毒が多くみられるそうです。

農薬中毒の症状としては、体がだるい、体が痛い、痛みが全身を移動する状態が続くなどがあるそうです。

そんな風にして農薬は、日本各地で作られているお米、果物、野菜、お茶などの生産時に、浴びるようにふりかけられているため、無農薬栽培の農産物でない限り「皮ごと食べるほうが栄養がある」とは到底言えない現実があります。

しかも農薬の危険性は、人間の体に健康被害をもたらすだけではなく、散布し続けることによって地中の微生物やミミズ、昆虫をも滅ぼし、結果として大地自体が死んでしまうことにあります。

当然、水も汚染されます

農薬によって衰えた土地では、化学肥料を大量に使わざるを得ない。化学肥料は即効的であるが、有機肥料と異なり、雨と共に簡単に流れ去り、次々と新たに化学肥料の投入を必要とする。そして大地はますます痩せてゆき、そこに育つ農産物はより大量の農薬を必要とする。悪循環である。

雨と共に流れ出した化学肥料は河や湖に流れこむ。その結果、水の富栄養化が起こり、河や湖の死をもたらすという生態学上の危険性もある。(p21)

戦後、農薬を使うことによって農産物の生産性は高まったかもしれませんが、度が過ぎる使用によって生物全体に健康被害をもたらし、大地が死ぬほどの悪影響が出てしまっています、、、

しかも痩せこけた大地では農産物は育たないので、そこに化学肥料が投入され、ますます生物の健康被害が拡大しています。

ただ、農薬・化学肥料の使用者に対する批判だけでなく、消費者自身にも問題があることを認める必要があります。

虫食い跡がある農産物を避け、なるべく粒が揃っている見かけの美しい農産物を選ぶことにより、農家の方々は見た目の美しい農産物を生産せざるを得なくなっているわけです。農産物が売れないと生活していけませんから、、、

有機栽培や無農薬栽培の農産物は、形が不揃いであったり、虫食い跡があったりして見た目が美しいとはいえないかもしれませんが、それが農産物本来の姿でもあります。

ただ、日本列島は虫が発生しやすい地域なので、完全無農薬栽培にするのは難しいのかもしれません。

とはいえ、農産物に対して見た目の清潔さや美しさを求めたり、農産物本来の姿に関して無頓着だったりすることが、

「虫食い跡がある農産物・形が不揃いな農産物→ 拒否 」という行動に繋がり、それらが結果として農薬使用を加速させている現実を、より多くの人に知ってほしいと思います。

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