現在、中国国内では数年前からの観光ブームで多くの観光地が激混み中。
それに伴って観光地が続々と建設されているのですが、歴史的遺跡の横に不釣り合いな建造物を並べてしまうのもまた中国式常套手段。
西安にも建設中の観光地、「漢城湖国立水利風景区」という場所があったので行ってみました。
ここは漢の時代の城跡を利用して造られた観光地のようで、全体像から見ると漢城湖は日本の城でいう掘のようなものだと予想。
漢城湖を囲んで整備された広大な敷地には、アトラクションがあったり立派な建物があったりしますが、中国らしく全てが巨大。
入口すぐそばにある高い建物が、この観光地のシンボルのようでした。
遺跡があるにも関わらず造られた観光用の豪勢な建物には魅力を感じませんが、雰囲気を作りだそうと工夫をしている行動には興味が沸きます。
敷地内の道もキレイに整備されていて、夜間にはライトアップされる構造になっていました。
手前には洞窟のようなもの、奥には遊園地らしきものが見え、ここが巨大なテーマパーク的構想をもって造られているように感じました。でも遺跡と遊園地っていくら何でも変な気がしますが。
入口土地と城跡土地は橋で結ばれ、簡単に行き来できるようになっていました。
城跡土地も割と整備されているようだったので、行ってみることに。
先ほど見た橋を渡って城跡土地へ。観光地で見かける中国の橋の大半は、見た目重視のため曲線ばかりで渡りにくさ100点満点。
橋の上から見た入口付近。奥には建設ラッシュを思わせる建物群がそびえ立っています。
そして、後ろを振り返ると今いる橋の奥にも橋があり、その先にも橋&敷地があるようでした。広過ぎ!
城跡土地にはこの観光地内の駅を表す看板が。ただ地下鉄もバスもないので、おそらく湖を運行する船の駅を表しているのでしょう。どちらにせよ、この観光地が巨大であることに変わりはありません。
城跡土地も道が整備されていましたが緑の茂り方がすごく人も誰もいないので、昼間でも1人で歩くのは少し怖い感じ。
でも、入口付近を眺めると趣のある景色が広がります。
怖いと思いながらも歩き進めると、文字が刻まれた長方形の石がたくさん並んでいました。
ここが何を意味する場所なのか不明ですが、奥のほうにお店らしきものがあるのを見ると、観光用に手をかけて造った建造物なのかもしれません。
さらに歩き進めると、湖の上に増築されて造られたような場所が。ここは船乗り場かな?
城跡土地はまだまだ先が長そうだったので、入口土地に戻ってきました。戻ってみると、何かショーのリハーサルが始まっていました。
今後ここが完成すれば、巨大な観光地として中国全土から多くの観光客が来るのでしょう。
そうした設備投資が中国各地で行われているのを見ると、中国はまだまだ伸びしろを持った国なんだということを感じさせられます。
未完成の観光地を散歩して、他の観光地とは違ったものを感じたのでした。