歩き疲れたローマ観光、サンタンジェロ城で見た天使像

「サン・ピエトロ大聖堂」から徒歩約10分の場所にあるのが、「サンタンジェロ城」。

サンタンジェロ城は、139年にハドリアヌス帝の霊廟として造られたものですが、要塞や牢獄、教皇の住居など用途がいくつも変わっていったお城です。

屋上まで行く通路に気味の悪い雰囲気を感じましたが、もしかすると牢獄として使われていた歴史のせいかもしれません。

ただ、屋上からの眺めは絶景でサン・ピエトロ大聖堂もよく見えました。

お城の横を流れるテヴェレ川も見えます。

しつこいですが、屋上から見る景色は絶景です!

サンタンジェロ城の名前の元となった、大天使ミカエルの大きな像(レプリカ)も建っていました。本物はお城の中だそう。

この像は590年ローマにペストが大流行した際、教皇グレゴリウス1世の前にミカエルが現れてペストの終焉を告げたという伝説によって造られたそうです。

サンタンジェロ橋も、優雅で気品あふれる雰囲気です。

橋の両側には天使像が並んでいますが、これにはちょっとしたエピソードがあります。

17世紀、当時のローマ教皇はこの天使像の制作をベルニーニに依頼。

依頼されたベルニーニは天使像2体を彫ったのですが、像のあまりの素晴らしさに感動した教皇はその2体を自分の手元に置き、橋に飾る天使像はベルニーニの弟子が制作したコピーにしたそうです。

外観からは、お城というより要塞という方が合っている気がしました。

長い歴史を経てきたことが伝わってくる、そんな建造物でした。