オプショナルツアーガイドさんから聞いたグアムのこと

今回初めてグアムに行ったのですが、参加したオプショナルツアーのガイドさんからグアムについて色々教えてもらいました。

それまで私のグアムに関する知識は、アメリカであること、米ドルを使う地域であること、日本人観光客が多いところ、海が綺麗なところくらいのものでした。

しかし、グアムは不思議な立ち位置にある場所でした。

それは以下4つの理由から。

1、大統領選挙の参政権がない

グアムはアメリカの治安維持上(軍隊などを簡単に配備できる為)、アメリカの国にしておきたいという意図があってか、州ではなく準州という位置づけになっています。

準州であるがゆえに、大統領選挙の参政権がありません。

2、州税がない

ハワイはハワイ州という州なので州税がありますが、グアムは州ではなく準州なので州税がありません。

グアムで買い物をした際、レシートに税金記載がなかったこと、レストランで食事をした際にも食事代金の他に10%のサービス料しか取られなかったことはそのためでした。

準州であるがゆえ、アメリカ国民と同等の税金を課せられず税制優遇されています。

3、島の1/3が軍用地

地図を見ればわかることですが、軍用地が島内面積の多くを占めています。

ただ、軍用地があることでグアム在住者は経済的恩恵を受けている場合が多いので、住民の多くはこの状況を容認しているとのこと。

4、日本に占領統治されていた

第二次世界大戦下の1941~1944年の2年7か月は、グアムは日本軍の占領統治下にあり「大宮島」と呼ばれていました。

ちなみに、もともとグアム島にはチャモロ族という人々が住んでいましたが、スペインの支配・迫害を受けてキリスト教を強制され、その後アメリカの統治下に置かれて、さらには日本統治下に置かれるなど悲惨な運命をたどっています。

そんな歴史により、チャモロ語という言葉は残っているものの、失った文化は多かったと思われます…

アイヌ民族や琉球民族のように、悲惨な形で文化を失ったことを思うと辛くなりますが、

グアムへ行かなければ知ることのなかった事実なので、今回知ることができて良かったです。