『日本が売られる』⑮国民がまとまって声をあげない限り、社会が良い方向へ変わることはない

引き続き、『日本が売られる』(堤 未果、2018)から引用します。

上記記事で、日本での販売・流通が認められている遺伝子組み換え食品は8つあること(トウモロコシ、大豆、菜種、綿、じゃがいも、てんさい、アルファルファ、パパイヤ)、そして、その8つの中で主に流通しているのはトウモロコシ、大豆、菜種の3つであることを書きました。

ただ、8つといっても各作物に品種がいくつもあり、2022年1月19日時点で日本での販売・流通が認められている遺伝子組み換え食品は、計327品種もあるようです(「安全性審査の手続を経た旨の公表がなされた遺伝子組換え食品及び添加物一覧」厚生労働省 )。

  1. トウモロコシ【208品種】(開発:モンサント、デュポン、シンジェンタ、ダウ・ケミカル、バイエルクロップサイエンス)
  2. 大豆【28種】(開発:モンサント、デュポン、シンジェンタ、ダウ・ケミカル、バイエルクロップサイエンス、BASFなど)
  3. 菜種【22種】(開発:モンサント、デュポン、バイエルクロップサイエンス、BASFなど)
  4. 綿【48種】(開発:モンサント、シンジェンタ、ダウ・ケミカル、バイエルクロップサイエンス、ストーンビルペディグリードシード
  5. じゃがいも【12種】(開発:モンサント、J.R.シンプロットカンパニー)
  6. てんさい【3種】(開発:モンサント、バイエルクロップサイエンス)
  7. アルファルファ【5種】(開発:モンサント)
  8. パパイヤ【1種】(開発:コーネル大学、ハワイ大学)

厚生労働省HP「安全性審査の手続を経た旨の公表がなされた遺伝子組換え食品及び添加物一覧」

遺伝子組み換え食品計327品種には、それぞれ害虫抵抗性やウイルス抵抗性、疫病抵抗性、除草剤耐性、雄性不稔性、収益増大の可能性の向上、高オレイン酸を含むなどの遺伝子組み換え技術が施されているようです。

個人的には、冷害耐性の遺伝子組み換え食品もあると思っていましたが、現在開発中みたいです、、、

遺伝子組み換え食品の開発は、ほぼアメリカとドイツにある企業が行っているようですが、スイスの企業も行っていました。

先に書いたように、日本での販売・流通が認められている遺伝子組み換え食品は計327品種もあるため、それらを輸入する過程で、安全性が確認されていない遺伝子組み換え食品が紛れ込んでしまう可能性があります

実際、2001年には安全性が確認されていない遺伝子組み換えじゃがいもが輸入され、お菓子に使用されてしまい、回収される騒ぎが起きています(厚生労働省HP 安全性未審査の遺伝子組換えじゃがいもの調査結果 )。

でも書きましたが、遺伝子組み換え食品の輸入品種を増やせば増やすほど、現在輸入している遺伝子組み換え食品に紛れて、安全が確認されていない遺伝子組み換え食品が輸入される危険性が高まります。

しかも、厳格な基準値を設けて厳格な検査を行わない限りは、遺伝子組み換え食品大量生産国から、遺伝子組み換えでない食品を輸入する場合も、それが本当に遺伝子組み換えでないという保障はないのです。

「農薬みたいに、日本の基準値は世界的に見てもゆるいから、他国で規制されている遺伝子組み換え食品は全部日本へ輸出すればいい」と思われて、安全性未確認の遺伝子組み換え食品をバンバン日本へ輸出されている可能性もあります。特に、日本での表示義務がない食品などは、、、

しかも、

2019年にTPP11が発効したら未承認の遺伝子組み換え食品が入ってきてもすぐに返品はできず、相手国と協議しなければならなくなる(第27条8項)。

そして食品表示ルールも日本政府だけでは決められなくなり、輸出国と製造メーカーも参加させなければならない(p83)

というように、TPP11により、例え安全性未確認の遺伝子組み換え食品が入ってきても、すぐに返品はできず輸入国と協議しなければならないのです。

でも書いたように、2023年4月1日からは新しい「遺伝子組み換え表示制度」が施行されるため、国民がまとまって声をあげない限り、今後ますます遺伝子組み換え食品の販売・流通割合は加速していくと思います。

かつて1936、7年がそうであった。人びとはオリンピックや猟奇事件や東京音頭などに熱中することはあっても、確実に近づいていた危機の時代を他人事のように見過ごしていた。そして、大切な数年間を空費し、気づいたときは手遅れであった。

自由はどしどし奪われ、結局は心ならずも徴用、徴兵され、望みもしない軍需工場や戦場に駆りだされたのである。

(『日本人の再発見』色川大吉、1996、p276)

日本政府とメディアの関係性もあってか、報道機関として機能していない日本のメディアにより、日本社会が崩壊しつつある事実を、戦後から?ずっと知らないまま、日本国民の大半は仕事中心の生活を送り続けてきたのかもしれません。

しかしながら、国民がまとまって声をあげない限り社会は良くならないどころか、現状のままでは悪くなる一方です

私自身30年以上生きてきたのに、日本社会のことをほとんど知らず、問題に対して声をあげずに生きてきました、、、生きることに精一杯で、そんな余裕がなかったこともあります。

ですが、今からでも自分ができることを考え、時間はかかると思いますが、1つ1つ行動に移していくつもりです。

にほんブログ村 ライフスタイルブログへ にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ ライフスタイルランキング
社会
シェアする