日本には働かなければ人として尊重されない空気があるけれど

日本社会には(特に田舎では)いまだに軍隊教育よろしく、「働かざる者食うべからず」の精神が尊ばれています。

程度の差こそあれ、心身ともに過酷な労働をすることが尊ばれる傾向にあります。

そしてそんな環境では、働かなければ人権さえ得られない空気があります…

ただ、だからこそ長時間労働やサービス残業などの異常習慣に耐える空気も無くならないんだろうし、成人男性よりも過酷な労働をしない傾向にある、子ども・女性・高齢者の大半は、社会的に低く扱われる空気なんだろうなと思います。

特に、年配男性中心の日本社会では、男性労働者が子どもや女性よりも社会的に高く?扱われている感じがします。

そうした社会では労働しない人に対する風当りが異常に強く、365日休みのない専業主婦はなぜか尊重されません…

結果、過酷労働しなければ必要最低限の生活さえ許されない空気まで生まれています…

確かに、島国で単一民族国家の日本では過酷労働を尊ぶことで、その担い手を失わず、長時間・低賃金でこき使えるメリットがあったかもしれません。

でも、今後急激な人口減少が起こり続けると、そうはいかなくなるはず。

そうでなくても生産年齢人口は急速に減っているので、長時間労働、サービス残業、低賃金労働が当たり前の企業は、自然淘汰されていくだろうと思います。

個人的に、次世代以降のために、希望を抱ける「何か」を生み出す必要があると思っていますが、それは長時間ボロボロヘトヘトになるまで働くことだけではない気がします。

人格面や精神面での成長を促したり、生活環境や社会環境を改善するために声をあげたりなど、次世代以降が希望を抱ける無限の行動も含まれると思います。

各社会で尊重される空気に合わせて生きるのは自由ですが、その空気に合わせるよりも、もっと大切なことが他にも数多くあるのではないかと考えています。