海外就労を考えた挙句に出した結論

正社員として働いていた頃、徐々に日本国内で正社員として働き続けることは無理だと思うようになり、何度か海外就労を考えたことがありました。でもその度に、日本で働き続けられない人間が外国で働けるわけがないとか、奨学金の返済があるのにどうするんだ?とか、どの国でも問題は尽きないし日本はまだマシだとか、色々な考えが頭を巡りました。

このまま日本で生活していても不安

実際、中国に住んでみて日本における論理や倫理観が一切通用しない現実を目の当たりして、やっぱり日本で住み続けるしかないのか?と思い直し、再び日本で働きながら数年間を過ごしていました。

ただその生活では、元々専門資格や高いスキルがある訳ではないので、これまでの職歴に見合った、長時間労働の多い仕事で日常生活を犠牲にすることが多くなりました。にもかかわらず給与は頭打ちなので、将来にも不安が募り先行き不透明な状態でした。

現状は夫に養ってもらっていますが、まだまだ借金(奨学金)も返済しなくてはならないし貯蓄も乏しい状況なので、移住以前の問題もあります。ただ、昨年までは将来的に香川県移住を考えていたのが、今年に入ってから香川県移住の前に、海外で働く選択肢も視野に入れ始めています。

それはこのまま日本で働き続けたとしても、年金崩壊なので老後生活が不安なことと、夫の友人関係を考えると現段階での移住は現実的ではなさそうだからです。同時に、海外移住も現実的ではない…と考えた挙句、残った選択肢は海外への一時的な出稼ぎでした。

今は国内で働きながら奨学金を返済

年金が期待できない分も含めて、今後国内で(セミ)リタイア費用を貯めるために思いついたのは、今から極貧生活を送るか、家庭を顧みず高給職でバリバリ働きまくるか、投資をするかの選択肢でした。

ただ、極貧生活は将来の希望が持てなくなりそうなのでパス、バリバリ働くのは結婚した意味がなくなりそうなのでパス、投資は才覚がないのでパス……となると、(セミ)リタイア費用を貯めるには、程々に日本国内で働き続けるか、海外へ一時的に働きに出るかの2択となります。

おそらく、パートやアルバイトで時々働くというのが1番現実的ですが、奨学金返済もして(セミ)リタイア費用も貯めて…となると無理な気がします。それゆえ、残った選択肢は海外への出稼ぎ(海外就労)なのです。

海外で働く目的を明確にしておく

数年前に海外就労について調べた際、海外で働くには4年制大学を卒業し、社会人経験が2年以上あればOKだったので、海外で働く気持ちが強くなっていた時期に、数社に応募して2つの会社からオファーをもらいました。

結局断ってしまいましたが、英語などの語学力があれば待遇の良い求人も多く、とりあえず4年制大学卒業と2年以上の社会人経験があれば、どこかしらで働ける感じでした(今はどうなっているか分かりませんが)。

そんな海外就労ですが、仕事内容と同じくらい気になるのが住環境。それに関しては中国在住時に色々驚くことがありましたから、期待はできないでしょう…世界から比べると日本の住環境は快適すぎますね。

仕事だけでなく、海外で働くとなるとそんな住環境・語学・治安・騒音・食などストレスの種が盛り沢山なので、相当の覚悟と「何を求めて海外で働くのか」の明確な目的がないと、すぐに帰国してしまう可能性が高い気がします…

一旦海外就労したらリタイア財源が溜まるまでは、日本での再就職はできないかも

ただ、一旦海外で働くと海外仕様の人間となってしまい、器用で無い私は再度日本国内では働けない気がしています…ゆえに一度海外就労したら、リタイア費用が溜まるまでは日本での再就職は望めない可能性が高いという覚悟も必要かもしれません(もちろん働く会社にもよると思いますが)。

素晴らしいインフラ面がある日本社会ですが、一方で幼い子どもを育てるのはものすごく大変だったり、女性の社会進出が進んでいなかったり、人権意識が低かったり、労働環境が劣悪だったり、色々な物質に汚染されていたり等もあるので思うところは尽きません。

ただ、歳を重ねてからの住環境は、どこでも日本語が通じ便利で、道路や家電製品がいきなり爆発したり、水道管や床が破裂したり、役所の手続きに数か月かかったり、外出の度にスリの心配をしたり、アジア人だとバカにされたり等々することが滅多にない、日本社会が良いかなと思っています。

海外で働く際に改めて考えることになると思いますが、国内外どこで働いたとしてもプラス・マイナス両面があり完璧な場所はないと思うので、可能な準備だけは普段からしておこうと思っています。