特別会計の闇を暴こうとして、2002年にあんさつされた衆議院議員・石井絋基氏。
氏が残した著書の1つ、『告発マンガ 利権列島』(石井こうき、1999)をようやく手に入れることができたのでご紹介。
絶版になっている氏の本はどれも高価でこれまで手が出ませんでしたが、先日ようやくネットで買えそうな値段の本を見つけたので購入。
漫画なので読みやすいと思いきや、内容が内容のために読み続けるうちに気分が悪くなり、休み休み読むことに…
読み進めるにつれて怒りと、言いようのない虚しさが込み上げてきました…
能力と正義感にあふれた石井氏が特別会計の闇を突き止めた挙句、この世から消されてしまった絶望感たるや何とも言えません。
今後これだけ能力と骨のある政治家は現れないでしょう…
本文終盤に、逆マネーロンダリング(きれいな税金を灰色につかう)の仕組みが描かれていますが…
これじゃ大半の庶民生活が豊かになるはずがない…
子どもも大人も病むしかない…
と一部業界しか儲からない利権構造に頭痛と吐き気を覚えました。
同時に、この国は今後どうなってしまうのか…を考えたくない未来が、すぐそこまで迫っていることを痛感させられます。
ひどい利権構造をそのままにして、教育も含めて未来への投資を行わない国が成長発展するわけないよなぁと、おかしな合点がいってしまいました。