2002年に暗〇されてしまった衆議院議員・石井紘基氏。
絶版となっている石井氏の本はいずれも高額で(インターネット上)、これまでなかなか手が出ませんでしたが、
先日やっとのことで『日本が自滅する日 ―「官制経済体制」が国民のお金を食い尽くす!』(石井紘基、2002)を買えました。
以下、帯に書かれた序章を読むだけで、日本が衰退した原因である利権システムの存在が分かります。
この国の「経済」は極端にいえば、国と地方と合わせて国民の税金と貯金、年金、保険積立金など350兆円を上から流し込んで消費しているだけのものといってよい。つまり、市場特有の拡大再生産機能によって生み出される果実はないに近い。経済的価値を創出する”市場”が死亡状態となり、回復不能の、借金が借金を呼ぶ財政破綻構造に陥っている。積もり積もったほんとうの借金額は1000兆円を超えてしまっている。この重い病を癒す方法は、単なる経済政策の領域にあるのではない。その鍵は”市場”と権力の間にある。
しかも、これは22年前に出版された本ゆえ、現状はさらに悪化している可能性が高い…
ダム、空港、高速道路、原発、環境破壊メガソーラーなどが、買収・恫喝・恐喝・殺人などを伴いながら強行されてきた日本列島。
特別会計、行政企業、補助金、、、
これまでに読んだおぞましい内容の本数冊と同様、読み始めてすぐ「これは読むのに時間がかかる本だ…」と思いました。
なぜなら、書かれている内容が脳疲労を覚えるしんど~~~いものだから。
上記の本を読んだときも疲労が大きかったですが、この本はさらに切り込んだ内容のため読み進めるのがキツいです…
というわけで、まだ最初しか読めていません。
実はこの利権構造を調べるために、数年前までとある場所で働いていました。
どういう流れでお金が動いているのか、実際にこの目で確かめてみたかったからです。
結果、石井氏が指摘していた通りの実態が、日本全国に存在することが分かりました、、、
当時、病みながらも必死に働いただけあり…証拠も手に入れることができたのは幸運?だったと思います。
まぁ、一個人のもつ証拠の信憑性を証明することは難しいかもしれませんが。
もはや手遅れかもしれませんが…この本を繰り返し熟読して、できることをやっていくつもりです。