国宝は見れなかったけれど絶景のMOA美術館

先日、初めてMOA美術館へ行ってきました。JR熱海駅からバスで約10分とのことでしたが、時間が合わずタクシーで行くことに。急坂を上りに上ってようやく到着。当初は徒歩で行こうとしていましたが、行かなくて良かったレベルでした(笑)

にかかわらず、入口を抜けてもまだ上る(笑) 長いエスカレーターに乗ってようやく受付に到着しました。多くの展示品がありましたが、撮影した主要展示品をご紹介。

こちらは「黄金の茶室」。

1586年、豊臣秀吉が正親町天皇に茶を献じるために、京都御所内の小御所に組立式の黄金の茶室を運びこみ、黄金の道具を用いて茶会を行ったという史実に基づいて、復元制作したものだそうです。

また、茶室内にある黄金の茶道具は、表千家不審庵に伝わる利休所持の黒塗台子・唐金道具を参考に復元したものだそうですが、この道具を復元するために約50kgの金が用いられたそうです。厳重な警備をしなくて良いのだろうか…と不安になるほどの輝きでした!

ブレていますがこちらは「能楽堂」。

能の舞台を見たのは初めてだったので新鮮でした。伝統芸能を紹介する目的で設置されているそうで、屋根は檜皮葺の入母屋造り、舞台は総檜造り、鏡板は日本画家・松野秀世氏が描いたものだそうです。

ここでは、観世、宝生、金春、喜多の諸流による演能会を定期的に開催しているそうで実際に能を観ることもできるそうです。

色々と鑑賞しましたが、館内から見下ろす相模灘の景色が1番でした!素晴らしい!宗教の力とはいえ、こんな場所に建てたMOA美術館はすごいの一言。

今回は、国宝である尾形光琳の「紅白梅図屏風」は観れませんでしたが(毎年2月のみ観賞可能)、「茶の庭」や重要文化財の所蔵展示品を堪能できたので満足でした。財力に物を言わせた展示内容でも素晴らしい所蔵品には間違いないので、何度訪れても価値があるかもしれません。