出雲市駅から「らとちゃんバス」で石見銀山(世界遺産)【前編】のつづきです。
昼食は「Cafe&Dining Roomin’」というお店で頂きました。
ここは、梅の加工場だった場所をリフォームして作ったお店だそう!
店内は、天井が高くて明るく広々としていました。
時間的にお客さんは少なく、快適に食事を摂ることができました。
カレーと1番人気のデミオムライスを注文。
食事メニュー以外にスイーツやアルコールもあるようです。
昼食後は「代官所地役人旧河島家」へ。
代々、銀山の役人を務めたという河島家の住宅です。
こちらは武家屋敷ならではの造りになっていました。
河島家の夕食例です。割と良いものを食べています。
2階に上がると、武家屋敷らしいものが多くありました。
歴史を感じさせる物がびっしり詰まっています。
こうしたものを見ると当時の空気を味わえて感慨深い反面、江戸時代のものであるせいか、全体的に色が濃くて圧迫感を感じます。
石見銀山は自転車での観光も勧めているほど広い場所なので、歩いてまわるには十分な体力気力時間を要します。
周囲の山々を見ていると、工業化されていない時代に人力だけで銀を掘り出した過酷さも感じます…
北海道の囚人道路や黒部ダムではないですが、非常に多くの人を犠牲にしたのではないかと想像。
観光が一応終わって石見銀山公園でバスを待つ間、近くにある「五百羅漢」を見てみることに。
途中、羅漢寺というお寺を通ったのですが、賽銭要求がすごかったです…
羅漢寺の五百羅漢は、鉱山で亡くなった人々の供養と鉱山の安全祈願のために、約25年かけて建てられたものだそうです。
自動販売機も石見銀山風。
石見銀山は、出雲大社がある出雲市とは違って、街全体が寂しく感じられました。
観光客が多かったり滞在時間が長かったりすれば違ったのかもしれませんが、出雲大社のように長居したい雰囲気ではありませんでした。
帰宅後知ったことですが、石見銀山には罪人の処刑場跡と、処刑された人を入れた千人壺などの負の遺産もあるようです。
世界遺産登録時に隠した結果、それらの場所は観光案内図にも掲載されなくなったようですが、銀を掘りに間歩へ入った人が銀を盗まないよう、見せしめの処刑もあったようです。
その中では無実の人も処刑したり、処刑された人々の遺体を周辺井戸や千人壺などに投げ込んだりしていたこともあるようで、人権無視の江戸時代を象徴する事実として消し去ってはいけないものだと思います。
帰宅後、そうした歴史と隠蔽体質を知り、滞在時に感じた寂しい雰囲気の原因を知った気がしました。