中国・北京には、世界遺産を始めとする観光地が多数ありますが、
その中でも訪れれば圧巻の世界遺産5つをご紹介!
頤和園
まずは頤和園。
ここは、西太后の別荘地としても有名な世界遺産で、290ヘクタールもある巨大庭園です。
1750年に乾隆帝が母の還暦を祝うために離宮として改造し、その3/4を人工湖である昆明湖で満たしたのが始まり。
それから約100年後の1860年、頤和園は第二次アヘン戦争によってイギリスとフランスの連合軍によって破壊されてしまいました…
が、それを再建して、さらに豪華にしたのが西太后。
頤和園内には、蘇州の街が再現されている場所があります。
蘇州は上海に近い水の都で、東洋のベニスと呼ばれる美しい景観をもつ都市。
頤和園建設者である乾隆帝は蘇州が大好き。
蘇州の美しい街並みに惚れ込んだ結果造ったのが、頤和園内にある蘇州街だそうです。
頤和園の景色はどこを見ても美しいのですが、特に美しいのがココ。
湖の右方面に仏香閣(ぶっこうかく)が見えるこの景色こそが、頤和園の絶景ポイント。
頤和園内は広いので仏香閣まで行くのは大変ですが、湖の対岸から眺める方が美しさを堪能できます。
また、昆明湖にかかる美しい十七孔橋も見逃せません。
十七孔橋を渡って昆明湖にある人工の島へ行くこともできます。
また、中国ではよく見かける光景ですが、公園には水筆の達人がちらほら。
地下鉄でもバスでも行ける頤和園は、スケールの違う美しい景色を堪能できるので、
絶景ポイントだけでも観光してほしいです。
天壇公園
お次は、天壇公園。
こちらも世界遺産です。
270平方メートルの巨大なこの公園は、明清代の皇帝が天に対して祭祀を行った宗教的な場所。
1420年に建てられた後、数度の改築が行なわれて現在に至ります。
この建物は、祈年殿(きねんでん)。
こちらは皇穹宇(こうきゅうう)とよばれ、儀式のない時に神様の牌を祀っておく場所でした。
こちらは、皇帝が五穀豊穣を祈った圜丘(えんきゅう)がある場所。
現在は、こうして祈りを捧げる人が数多く訪れる、強力なパワースポットです。
ここも公園のため、水筆の達人が。
歴史的に天壇公園全体が神聖な場所ですが、現在では市民の憩いの場となっており、
囲碁や麻雀、ダンスなどをする高齢者で年中賑わっています。
天安門広場
中華人民共和国のシンボル的存在である、天安門広場。
北京が海外メディアで紹介される際、テレビ画面に映し出される場所はだいたいココ。
広場中央に建つのが人民英雄記念碑で、右に人民大会堂、左に中国革命歴史博物館、
奥には毛主席記念堂が建っています。
天安門広場の道路は戦車が通行できる作りになっていて、軍隊の行進もよく見かける緊張感あふれる場所。
中国の首都であると同時に政治の中心と言われるわけです。
景山公園
天安門広場から世界遺産・故宮博物院を入って直進し、故宮博物院を出て道路を隔た向こう側に、
景山公園という公園があります。
この公園は、毎朝早くから大勢の市民が集まって太極拳をしたり、民族踊りを踊ったりするなど、
市民の憩いの場となっています。
この景山公園には景山という人工の山があるのですが、
その山頂から見る故宮博物院の美しさが何ともいえないほど美しいので必見です。
その景色がこちら。
奥右に人民大会堂、奥左に中国革命歴史博物館が見えます。
大気汚染のおかげで?より幻想的に見えます。
ちなみに、北京市内観光地へは電車や路線バスでアクセスできますが、
その際は治安面でも利便性面でも、交通ICカード「一卡通」を使うのがおすすめ。
現金でも切符は買えますが、頻繁に公共交通機関を利用するならICカードが断然便利。
買い方は簡単で、地下鉄駅の窓口でデポジットとチャージ金額を渡すだけ(筆談でもOK)。
ICカードの使い方は日本と同じですが、地下鉄では入場の際に手荷物のX線検査があります。
北京市内のバス車内はこんな感じ。
万里の長城
最後に紹介するのは、言わずと知れた世界遺産・万里の長城。
万里の長城は、紀元前7世紀の春秋時代から明代まで約2000年以上、造成を重ねてきた建造物。
現存する大部分は明代の建造で、総距離約6000キロ(!)の世界最大の城壁です。
一度行けば、そのスケールの大きさに圧倒されるはず!
人工物とは思えない迫力ある場所、それが万里の長城です。
北京にはまだまだ多くの観光地がありますが、今回ご紹介した5つは特におすすめの観光地。
訪れれば、日本にはないスケールの大きさに驚かれると思います。