『政府は必ず嘘をつく 増補版』マイナンバーカードの悪用実態

『政府は必ず嘘をつく 増補版』諸外国でも漏洩被害が多すぎるマイナンバー制度
『政府は必ず嘘をつく 増補版』(堤未果、2016)の「袋とじ」に書かれていた、 TPPによって起こる日本社会の破壊。 前回書いた内容のほか、マイナンバーカードに対しても警鐘が鳴らされていました。 マイナンバーとは特定個人識別番号のことで、マ...

でも書いたように、日本政府が強行する個人情報が一元化されたマイナンバー制度は、

先進国ではまだどこでも導入されていません。

個人情報が一元化されていない諸外国のマイナンバー制度でさえ、

導入しているほとんどの国で漏洩被害が多すぎるため、制度自体の見直しが検討されているそうです(2016年時点)。

社会保障番号制度を1936年以降導入しているアメリカでは、不法移民や家族間でのなりすまし被害やカードの不正売買が後を絶たず、深刻な社会問題になっている(p238、239)

そうで具体的には、

犯罪歴を隠すために親戚の番号を使って就職したり、知らないうちに盗まれた番号で勝手にクレジットカードが作られたり、いつの間にかローンが組まれて自己破産に追い込まれたケースもある。(p239)

というから驚きです。

結局、公共事業で土建業が儲かる仕組みと同様、

マイナンバーカード推進者は関係企業が儲かる仕組みのため、

こうしたリスクを想定したり、具体的な対策を講じたりしているとは思えません。

日本のマイナンバーカード制度に、今後さまざまな情報が紐づけられた場合、

上記よりもさらに深刻な社会問題になる可能性があり、仮にアメリカで起きたような被害が表面化しても、

リスク管理が甘い日本政府は、想定外と繰り返すだけで具体的救済策をとらず、

被害者が泣き寝入りする構図が目に浮かびます、、、

国会を無視した閣議決定のオンパレードで政策を強行する行政独裁も異常ですが、

新しい政策を導入する際にリスクを説明しない点も(メディアの責任でもある)異常。

近年、日本政府が推進している政策に対して、

危険性を感じる人たちは、体制側を信じる集団の中で孤立し、次々にストレスで参ってゆく。(p225、226)

という感覚は、2020年以降働いた組織のなかでずっと感じてきました。

体制側である日本政府や会社の言いなりに従っていたほうがラクだし、ストレスが少ないし、周囲との軋轢も起きない。

しかしながら政府の推進する政策が、長期的に見て日本社会の破壊に繋がると予想できる場合、

一時的な公共の福祉を偏重するために、

自分や家族の命を犠牲にしたり、他人に同調圧力を強いたりする政策を支持するのはおかしいかなと。

それだと、昭和の戦争から何も学んでいない気がします。

マスメディアが発信しない情報を、こうした本や、

自らの意思で週刊誌やネットで発信するフリーの記者や市民たち。体制ではなく良心の声にしたがって告発する、ごく少数の学者たち。(p227)

が発信する情報によって得る必要性を、今強く感じています。

今後も自分と家族を守るための生き方を貫くために、できるだけ多くの情報源を持とうと思います。

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