安藤昌益『自然真営道』を読んで感じた、食べ物を生み出すことの重要性

最近、安藤昌益が書いた『自然真営道』という本を読みました。安藤昌益とは、江戸時代に活躍した医師・哲学者です。

彼は平等社会を一貫して掲げていて、封建体制を維持するために儒教を利用していた徳川幕府を非難し、同時に孔子、儒教、朱子学も強く批判していました。

また、農業中心の社会であるべきと説き、どの階級の人でも土を耕して食物を育てる必要があると言っていました。

「直耕」という独特な言葉を用いながら、耕さない階級の人々を激しく批判していたのです。

それは、この時代に飢饉が頻繁に起き、悲惨な状況を目の当たりにしていたことも影響していると思います。

「耕して穀物を収穫すること」が人間には不可欠で、食べ物を生み出す営みがいかに重要であるか、を繰り返しています。

現代は自ら食物を生み出す人の割合は減っているようですが、「直耕」が人の原点であるという安藤昌益の考え方は、今後の社会にも通じるものがあるのではと感じました。