歳を重ねた人の中に、自分ほど苦労していないと思われる自分より弱そうな人に対して、見当違いなおかしな批判をする人がいます。
それは、単純にその人が気に入らないというだけでなく、自分の現状が満たされていないというのもあると思います。
自分の置かれている待遇に不満があるため、弱い立場の人を攻撃するわけです。
例えば、そんな弱い立場の人として、若者が挙げられます。
若者を叩くある程度の年齢の人は、現代日本では「老害」として認識されていますが、そんな老害は口が達者な高齢者に多く、最近では若者だけでなく社会全体に悪影響を及ぼしつつあります…
そうした「老害」を見る度に「自分はああなりたくない」と思いますが、思うだけで実際はそうした老害の暴走を止められず、後悔することもしばしば…
老害にもそうなるだけの外的要因があったのだろうと思いますが、だからといって立場の弱い人だけを批判するのはおかしい。
真に批判すべき対象は、現社会環境を構築してきた自分自身や日本政府であり、日本を属国として搾取し続けているアメリカでしょう…
現代は物質的には豊かになったように見えても、農薬と添加物にまみれた遺伝子組み換え食物を食べさせられ、いつ地震が起こるか分からない土地で放射能汚染にさらされながら、
将来もらえない可能性が高い年金保険料、自分ではほとんど使わない社会保険料、その他数多くの税金を支払いつつ、
あらゆるローン返済のために奴隷のように働かされて、大切な人との時間も十分に割けないままあの世へ旅立つ可能性が高い時代です。
老害と呼ばれている人々は、そんな時代に生きなければならない若者に対して批判するのではなく、
多くの社会問題に対するよりよい解決方法を考えて社会や政府へ提言するなど、別のことへエネルギーを使って欲しいと思います。