薬漬けなのは人間だけではない【養殖魚】

薬漬けなのは人間だけではない【畜産物】で、薬漬けとなっている畜産物についてご紹介しましたが、今回は養殖魚についてです。

前回同様、『人類が生き残るために』(浅野晴義、1979)から引用します。

日本列島の周辺は、今でもPCBに汚染されている。PCBは一時期大変に騒がれ、魚にPCBが含まれるという報道に、魚屋さんの魚が全く売れなくなった時期があった。今では誰もが忘れてしまったようである。しかし、現在製造中止にはなったものの、環境中にばらまかれたPCBがなくなるには五百年以上かかると計算されている。今でも母乳中のPCB含量は増加しつづけているそうである。

このPCBがはじめてつくられたのは百年も前のことである。熱にも強い、安定した絶縁体としてのPCBは技術者が自慢する代物であった。そのことは、いったん毒性がわかってみるとそのまま欠点となる。環境にばらまかれたPCBは容易に分解されず、食物連鎖を通して濃縮されてくる点はDDTと同様である。列島沿岸の魚は、このPCBに汚染されているばかりでなく、工場や家庭廃水に含まれる重金属や合成洗剤、その他の汚染化学物質の影響を受けているとみなければならない。

そのために背中のまがった奇形魚とかオバケハゼといったものが増えている。場所によってはこうした魚が、釣り上げられる魚の四十%も占めるという。もちろんこれ等奇形魚は市場に出ないわけで、この奇形魚が養殖ハマチのエサになっているとの噂がある。学校給食やねり製品にまわっているとの話さえある。

養殖魚の問題は、こういった点だけではない。病気の発生を防ぐためにエサに大量に抗生物質が混ぜられている。食品添加物としては禁止になった殺菌剤AF2と同様のものが、飼料用には許可されたままである。AF2の水産用薬品が二つの製薬会社でつくられ、餌といっしょに使われている。

ウナギの養殖でも、何年も前から大量の抗生物質がエサに混ぜられている。ウナギを早く太らせるために、たんぱく同化ホルモンという黄体ホルモンの誘導体である合成ホルモン剤まで使われている。

こういった点から考えると、養殖魚よりは、まだ自然の海でとれた魚の方が安全であろう。しかし、近海ものの魚の中では、汚染のひどい海でとれたものほど危険が大きいといえる。

近頃では、市販されるアサリにまで、貝殻の曲りくねった奇形アサリが高率にみられることがある。アメリカの東、西部の海岸、河口に棲む貝のうち、種類によっては十五%もガンにかかっているという資料が公表されている。日本ではこういった資料はないようであるが、日本沿岸の汚染はアメリカ以上にすすんでいるとみてよいであろう。

どちらかといえば、遠洋ものの魚の方がまだしも安全といえるのであるが、冷凍運搬の過程で抗生物質や酸化防止剤BHTを使うことが多いので一概に安全とはいいきれない。

*PCB …ポリ塩化ビフェニルのことで、人工的に作られた、主に油状の化学物質。

*DDT …ジクロロジフェニルトリクロロエタンのことで、かつて使われていた有機塩素系の殺虫剤、農薬。(p25、26)

もちろん、場所によって海洋汚染状況は異なると思うので一概には言えませんが、上記文章を読むと「肉より魚のほうが体に良い」とは到底思えなくなります。

食品添加物としては使用禁止になったAF2が、飼料には使用されているという事実をどれだけの人が知っているのか、、、養殖魚を摂取し続けている人の体に、健康被害が出てもおかしくない状況です。

野菜は農薬・化学肥料まみれ、肉は抗生物質・殺菌剤まみれ、そして魚も薬まみれという食生活環境が一般的な状況では、厳選して食材を選ばなければ、知らず知らずのうちに体が薬漬けになるかもしれません、、、

とはいえ、このまま危険を直視しない食生活環境が一般的になっていくと、遅かれ早かれ他の病気原因と相まって、日本列島には病人しかいなくなる可能性があります。

自分自身そんな社会には生きたくないし、子どもたちのためにもそんな未来は残したくないので、薬まみれの食をできるだけ避けて、そうではない食を生産販売している会社の食品を選んでいきたいと思います。

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