前日の興津~静岡の16.2kmを歩いた【東海道を歩く】の続きです。
今回お世話になった「静鉄ホテルプレジオ静岡駅北」は部屋はこじんまりでしたが、湯船が広く快適な設備で居心地の良いホテルでした。
そのおかげか、昨夜は熟睡でき今日は元気いっぱいです!
また、昨晩湯船の中でしっかり足をマッサージしたせいか足が軽い!
しかも今日は快晴!
朝食を食べて、朝9時半頃出発です。
静岡駅前には松坂屋のほか、駿河で幼少期を過ごした徳川家康の竹千代像があるそうですが、残念ながら見つけられませんでした。
ただ、静岡駅から少し歩けば駿府城跡&公園もあるので、今後静岡駅に来る機会をつくってのんびり観光したいと思います!
さて、静岡駅前はロータリーなので地下道を利用して1号線を進みます。
日本橋から183km地点を通過。
左に新幹線も見えるこの長い橋の名は、駿河大橋。
おそらく1kmくらいあったかと思いますが、橋の上からは河川敷を含めて絶景が広がります。
青空と山のコントラストが素晴らしい!
しかも、後ろを振り返ると美しすぎる富士山!
「ここからは富士山が見えないのかな?」と話していたので感動。
通常、藤枝方面はこのまま1号線を進みますが、峠を避けたい夫の希望により、焼津方面へ向かう迂回路へ。
地元スーパー「valor(バロー)」。
店内を物色したい気持ちに駆られながら通過。
ここは安部川駅。
新しくてものすごくキレイでした…JR東海の財力。
そんな駅を左折して歩いて行きます。
昨日もそうだったけど、今日もみかんや野菜の無人販売を何度も見かけました。
JR東海道線沿いを歩いて行きます。
ここは用宗(もちむね)駅。小規模ながらもキレイな駅です。
歩道はあるけど、誰ともすれ違わない…結局ここでは歩いている人を見かけませんでした。
時間的なものもあるかもですが、基本、自転車か車移動っぽい。
海岸線に出るとこんな地図。
右上が今から向かおうとしている方角ですが赤い点線上ではなく、海岸線沿いの416号線を進みます。
右に見える山々を登るのはなかなか大変そう…
後ろには富士山。今日は後ろから常に見守られているような感じがします。
そんな風にして歩いている道は、「海を見ながら歩けるなんてラッキー!」とか考えられるような道でないことだけは確か。
ぶっ飛ばしてくる車にビクビクしながら、白線の内側を必死に歩くつらくて怖い×100道でした…
特にトンネル内は恐ろしい!
白線もないのでひかれないように、ただただ注意深く前へ進むのみ。
運転者にも迷惑な歩行者間違いなし。
ひかれたところで回収される確率も低そうだし…1号線峠道とどちらが良かったのかいまだに不明。
そんな416号線は曲がりくねった道。
途中、バブル時代に造ったであろう飲食店が廃墟化した光景を何度か目にしました。
Googleマップに載っていても、すでに営業していない店は多いです。
工事現場の方に「どこまで行くの?」と訊かれたので「藤枝までです」と言って驚かれましたが、先にある飲食店を教えてくれました(がその店は予約一杯で入れませんでした…残念)。
やっと焼津市。
箱根ほどではないにせよ、意外に上り坂が多い…夫は汗ダラダラです。
焼津漁港まで5km。
漁港まで行く訳ではないけれど、焼津駅へ近づいたことを視覚的に示されると嬉しい。
「たけのこ岩トンネル」という名前のトンネル。
白線はあるけど、やっぱり歩道がない道は怖い!
最後に通ったトンネルは昨年できただけあって、大きくて明るくてキレイで歩道もあって、長さは約1kmあったけれど他のトンネルよりも快適に歩けました。
助かった!
そんな長い「浜当目トンネル」を出るとようやく町が見えました。
これまでの人生で、町を見てこれほど嬉しかったことはないかも。
結局トンネルは計5つ?ありましたが、無事に通過できて一安心。
運転していた方、ご迷惑おかけしましたm(__)m
新しいトンネルの隣には小さくて古いトンネル。
トンネルから見上げると、ホテルアンビア松風閣という宿泊施設がありました。
山を下りきると、先ほど山中から見た町。
そろそろお腹も空いてきたので、昼食を求めて焼津駅方面へ。
途中、「虚空蔵尊参道」という標示がありました。
帰宅後ネット検索すると、焼津にある虚空蔵山の山頂で虚空蔵菩薩を祀ったところから由来しているようです。
当目大橋。
焼津駅北口に到着。
北口駅前には飲食店が見当たらないので、ネットで調べた飲食店がある南口へ行くことに。
南口駅前には足湯があり、少々お店もありました。
が、目的の飲食店へ向かうため、駅からななめ右方向へ。
到着した、磯料理専門 黒潮。
店内には有名人の色紙も飾られ、常連客も多いのか混んでいました。
夫は焼き魚定食。
私は天ぷら定食を注文。
新鮮なお刺身を含む美味しい料理に、心身とも満たされました!
食後、藤枝駅に向かって歩いていると住宅街に「ピーターパン」というパン屋さん。
美味しそうだったので店内へ。
お店の外に机・椅子があったので、パンを買うと頂けるコーヒーとともに。
食べている間も続々と車が入ってきていて、大人気のお店でした。
後は、藤枝駅に向かって突き進むのみ!
工場地帯の合間を縫って、ひたすら西へと歩いて行きます。
歩道が広くて平坦で歩きやすい。
大企業の工場がこれでもかと建っていました。
工場地帯を抜けて住宅街に入ると、「義農 石上清兵衛」と書かれた説明書を発見。
義農 石上清兵衛さんは1692年飢饉にあえぐ農民救済のために藩の役所へ出向き、年貢の減免を願い出ました。
が、代官は「よし、わかった。お前の首と引き換えだ」と脅しましたが、石上清兵衛さんはそれを受け入れたそうです…25歳の若さでした。
そんな人がこの地にいたということを後世に語り継ごうと、この説明書がつくられたようです。
その近くには、協力一致と彫られた石も。
田んぼのある住宅街を通っていきます。
地元スーパー「田子重」(たごじゅう)。
店内を物色したい気持ちを抑えつつ通過。
そして、とうとう藤枝駅に到着。
日が暮れるのが早くなり、気温も下がってきました。
それにしても静岡県内の東海道線駅舎はどれもキレイで、しゃれたデザインです。
ちょうど熱海行きの電車が来たのでスムーズに帰れましたが、時間帯によっては静岡行き・三島行き・沼津行き・興津行きしかなかったりするので…行き当たりばったりです。
熱海行き電車でも、自宅まで3時間以上かかりました。
それと、2日連続で15km以上アスファルトを歩くと足にきます…今回私は膝の裏、夫は足首を疲労。
少々不経済ですが…弱小足腰には無理しない行程が合っているので、
美しい景色を見つつ美味しいものでも食べながら、これからものんびり東海道を歩き続けたいと思います。