静岡~藤枝の22km【東海道を歩く】から疲労回復した夫が、
後回しにしていた山登り区間でもある、元箱根~三島区間を歩こうと言い出してビックリ!
ただ、こちらとしてはせっかくのチャンスを逃すまいと、夫が心変わりする前に歩きに行くことにしました。
そして、やっぱり今回もおにぎりとレモンを持参(レモンには疲労回復効果があるから、と夫)。
夫は小田原駅でガッツリ系の駅弁を購入。
小田原駅東口からバスに乗って「元箱根」で下車(通常約50分)。
9時過ぎのバスに乗ったからか?車内はガラガラでしたが、紅葉シーズンで渋滞していて65分かかりました。
以前、箱根湯本~元箱根の11.3kmを歩いた③【東海道を歩く】で、「箱根神社入口」バス停まで歩いたので今回はそこから出発。
「元箱根」バス停から、目と鼻の先にある「箱根神社入口」バス停へ。
「箱根神社入口」バス停。ここから三島へ向かって午前10時過ぎに出発です!
紅葉シーズンとはいえ、平日のせいか人影はまばら。
右には美しい山並みと芦ノ湖(と海賊船)が見えます。
元箱根から歩いてすぐの場所に「成川美術館」。
入口の紅葉が美しい!
今後機会を作って訪れたい場所の1つです。
右は元箱根港。
それでは1号線をひたすら歩いていきます。
ただ、これまでの1号線とは違って道幅が狭い…
なのに大型トラック・バスが猛スピードで通過…怖っ!!
そんな恐怖の道を歩いていると、左に旧街道杉並木を発見。
あまりに1号線が怖いので、今回ばかりは旧街道を歩くことに。
旧街道杉並木は、1619年頃徳川幕府が旅人に木陰を与えようと、道の両側に植えたもの。
第二次世界大戦中に伐採されそうになりますが、人々の愛護精神によって420本の杉並木は今日まで大事に保護されています。
戦争中も守り抜いた人々の存在が尊いです。
そんな旧街道は、安全かつ木陰と砂利道で歩きやすい!
石畳じゃないため、足を取られる心配がないのがいいです。
私達以外に誰も歩いていない静けさがちょっと怖いけど…
そんな道も長くは続かず、再びあの恐怖道へ戻ることに。
写真では歩道が見えますが、この後すぐ無くなり、草ぼーぼーの白線さえ見えない1号線となります…
そんな危険な中でも撮影根性?は健在。
この先「道の駅 箱根峠」があるとのことなので、まずはそこを目指します。
右には箱根町港。
美しい山並みの奥から、ひょっこり見えるのが美しい富士山です!
箱根峠というだけあって、まだまだ上り坂が続く…でも歩道があるだけマシ。
この辺りから箱根宿です。
枯れ葉と雑草で白線が見えない1号線ですが、後ろからは猛スピードの大型トラック・バスが次々に通過していきます…
そんな道の一部に、草に埋もれた富士見橋という古い橋を発見。
その橋の下は石畳の道になっていて、どうやら旧東海道の様子。
国道1号線の下を交差する形で現存しているようです。
と、ここまで意気揚々と歩いていた夫でしたが、「森のふれあい館」を過ぎ、もう少しで道の駅というところで身体に異変が…
どうやら、標高の高さにやられてしまったようでフラフラ……少し休んでから、道の駅のベンチでさらに休むことに。
1号線を歩いているので、「箱根峠」バス停から帰ろうと提案したのですが(平日の日中は1時間に1本くらいバスが運行)、下り坂が見えて少しラクになったのか、まだ帰らないと夫。
仕方なくそのまま歩き続けることに。
ちなみに、この先「三島スカイウォーク休憩所」まできちんとしたお手洗いはないため、この「道の駅 箱根峠」で済ませておきました。
歩いていると、旧街道への入口。
1号線をショートカットできるのでしょうが、見た感じ歩きにくそうだったのでパス。
その横にあった「狭石坂」(はさみいしざか)。
当時、この坂は急勾配で狭いだけでなく、小石が散乱し、かやが繁って旅人を苦しめる坂でした。
ただ東から行く場合はこの挟石坂を登りきると、箱根峠頂上から三島宿までは下り道となるので最後の難関だったそうです。
でもそれは旧街道の話。
1号線ではあと少し上り坂が続きます。
ただ、この辺りから新道との兼ね合いなのか?立派な歩道となり歩きやすくなりました。
どうやら歩道も含めて道路が立派になったのは、神奈川県と静岡県の県境付近だったからと判明。
静岡県(函南町)へ入ると、同じ1号線でもよく整備されているのが分かります。
狭くて歩きにくい道が神奈川県で、広くて歩きやすい道が静岡県…
箱根峠の上り・下りがちょうど県堺になっているので、ここからは下り道。
標高が下がり、夫の体調もだいぶ回復してきたようです。
長くなったので、続きは元箱根~三島スカイウォーク休憩所の10.5kmを歩いた【後編】【東海道を歩く】で。