約10年前、ローマ、フィレンツェ、パリを旅行した時のこと。
朝ホテルからフィレンツェ市内のバスターミナルへ行き、そこからフィレンツェ空港へ向かいました。
バスターミナルから空港までは20分くらいだったと記憶しています。
空港到着後は買い物をしたり軽食を摂ったりしながら、搭乗するのを待っていました。
空港へはかなり余裕を持って行ったので、狭いフィレンツェ空港内はほとんど回ったと思います。
買い物後は同行していた親がお腹が空いたというので、テイクアウトした軽食を渡しながら空港内の椅子に座っていました。
さて、フィレンツェ空港発パリシャルルドゴール空港行き便は、確か13時半頃の離陸予定だったのですが、待てど暮らせど搭乗開始がなされず。
エスカレーターを下った先にあった狭い搭乗口前は、時間が経つにつれて大混雑となりました。
当初、欠航ではないものの遅延原因がよく分からず、周囲の外国人に質問されても答えられませんでした。
その後、徐々に遅延原因は機材の故障などではなく、着陸先のパリの天候に問題があることが分かりました。
結局4時間以上遅れて離陸。パリに到着したのは19時半過ぎ。
本来であれば15時頃到着する予定だったので大幅な遅延ですが、まあその日に飛んだだけでも良かったと思います。
シャルルドゴール空港到着後、市内行き(オペラ座行き)ロワシーバスに乗りました。天候不良が収まったのか、バス乗り場周辺からは空港内の不具合は感じられませんでした。
が、バス乗車後みるみるうちに道路が冠水状態に……
つまりフィレンツェ空港から飛行機がなかなか出なかったのは、この冠水がシャルルドゴール空港でも起きていたからだろうと推測。
そんな状況のためか大渋滞で、バスが全く前に進まない…普段は1時間くらいで市内に着くのに、結局2時間近くもかかってしまいました。
やっとこさっとこ市内に着いたは良いものの、6月夜10時のパリの夜は暗く、重いスーツケースを持って地下鉄に乗りホテルまで行く道のりが、長く遠く感じました。
イタリアもフランスも治安が良くない国なので、旅程をこなす中での緊張感による疲れもあったと思います。
今思い出しても、あの時の交通機関遅延は語学に堪能ではない者にとって、極度の疲労感を覚える体験でした。
まぁスリに遭ったわけでもないので、そこまでストレスを感じることもないのですが、スマホのない時代の個人旅行では(ハードスケジュールを組んでしまっている場合は特に)、そういう時の状況把握が難しいと、余計なストレスを抱えることになるな~と痛感しました。
まあそれが旅行といえば旅行なわけですが…
スムーズな日本生活に慣れていると、イレギュラーなことに対応する力が衰えるんでしょうね。あまりしたくない体験でしたが、今では懐かしい思い出になっています。