藤沢駅北口から徒歩約15分の場所にある、ふじさわ宿交流館。
昨年オープンしたばかりというので、藤沢へ行くついでに寄ってきました。
施設自体はこじんまりとした規模で少々物足りなさを感じましたが、興味深い資料もあり総合的には行って良かったです。
施設は2階建てで多目的ホールや会議室などが主な施設で、藤沢宿に関する資料展示は1階部分のほんの一部でした。
とはいえ、トイレを借りられるので休憩所として利用する分には便利かも。
ちなみに、興味深い資料というのは、東海道を歩いていた旅人が携帯していた旅行用品についての展示物です。
こちらはお弁当箱。江戸時代は、こんなお弁当箱が使われていたんですね!
旅行中のお弁当は頑丈で軽いものが選ばれたそうです。お弁当文化は江戸時代にもあったんですね~
提灯や方位磁石も欠かせない道具だったようです。七つ道具(はさみ、小刀、ものさし、耳かき、毛抜き、コンパスみたいなもの、千枚通し)なんてのもありました。
この他にも、矢立、扇子、糸針、懐中鏡、日記手帳、くし、鬢付け油、ろうそく、火つけ道具、懐中付け木、麻綱、印判、枕などを携帯していたようです。
現代の旅と似ています。
江戸時代の枕も興味深かったです。
まげが崩れないように首の下に枕を当てていたそうですが、こんなに硬そうなものだったとは。寝にくそう…
引き出しが付いた枕は、貴重品を入れておくのに使われていたそうです。合理的構造~
それにしても、今以上に大荷物のような…これら全て持って15日間も長く険しい道のりを歩く?走る?のですから、昔の人は尋常でない体力があったんだなと思います。
さて、ふじさわ宿交流館のすぐ裏手には、大きくて立派なお寺「遊行寺」があります。
以前東海道を歩いた際も今回も観光できませんでしたが、今後ぜひ足を運んでみたい場所です。
交流館から藤沢駅寄りの藤沢橋交差点付近には、「藤沢橋自動車排出ガス測定局」があります。
ここは一見すると、藤沢宿に関する施設かな?と思うのですが関係ない(笑) 景観への配慮でこんな外観となっているみたい。
ただ、全く無関係でもなく、建物前には藤沢宿に関する説明版がありました。
この場所から小田急線藤沢本町駅の間には、藤沢宿に関連する建造物が点在しているようなので、涼しい季節に1つ1つ訪ねてみても面白いかもしれません。