中国の人々の生活の様子 in 西安

十数年前、初めて訪れた外国が中国でした。

当時あまりに居心地が良かったため、帰国する当日は名残惜しすぎて、

西安空港で涙が止まらなくなったことを覚えています。

さて、日本でも都会と田舎とでは人々の暮らしが異なりますが、中国でもそれは同じでなおかつ日本以上の違いがあります。

日本の20倍以上の国土と、10倍以上の人口を誇る国であれば当然かもしれませんが、

その規模以上に、都市民と農民の戸籍制度が影響していると思います(詳細は他サイトで紹介されているので、ここでは割愛)。

ただそれでも、ここ十数年で庶民の生活レベルは底上げされた感じがあります。

例えば、地下鉄構内や道路はかなり整備されて綺麗になり、

道路を走る乗り物、歩いている人々の服装、売っている物、建物の外装などが大きく変化。

同時に、人々の間に並ぶ意識が根付き始め(バス乗車時は「我先」精神全開の人ばかりですが…)、

街中で見かけた物乞いも減った印象です(商売にしている人も多いので、どこかへ追いやられただけかも)。

とはいえ、戸籍制度やその他様々な原因のせいで、いまだに貧富の差が激しい現実もあります(近年はより加速しているかも)。

そんな中国ですが西安に縁がある身としては、

やその他過去の記事を見て欲しいです。

さて、こちらは西安市内を走っているバス車内。

中国では、高齢者や大きな荷物を持っている人に席を譲る文化が根付いていて、

日本のようにそれを断る高齢者もいないので、日々スムーズな譲り合いが行われています。

ただ、日本のような柔らかい座席ではなくプラスチック製座席なので滑りやすく、

時間座るとお尻が痛くなります…汚れにくさと清掃しやすさは勝るでしょうが。

ここは「小寨(シャオジャイ)」という街。

今どきの若者が集うショッピングエリアで、この「寨格际购物中心」という巨大ショッピングビルには、ユニクロと無印良品が入っていました。

北京でいう「西単」みたいな街かもしれません(北京女子は西単で買い物をする)。

西安市内中心部の鐘楼近くにある、「開元商城」という高級デパートの小寨店。

建物の大きさから見ても、鐘楼店の軽く10倍はありそうな巨大店舗でした。

周辺には、日本食を扱う高級スーパー「世紀金花」もありました。

「世紀金花」は鐘楼や大雁塔にも店舗があるのですが、

それらの店舗よりも小寨店には日本食が少なかったので、1度行ったきり行っていません。

これは「中国の夢は私の夢」というスローガンが書かれた、工事現場の看板。

西安滞在中しつこいくらい何度も目にしましたが、中国共産党が推し進める政策と関係がありそう。

こんなちょっとした工事現場の看板にも政府が関わっていると思うと怖くなりますが…

70年経ったら自分の土地でも国へ返還しないといけなかったり、

特別な事情がない限り、農民は都市民へ戸籍を変えられなかったり。

共産党幹部以外は、自国に住み続けるメリットが無さそうな中国です。

実際、国外移住する中国人は増えていますし、その際に中国籍を捨てた友人も知っています。

日本もそんな風に自国民が住みにくい社会にならないで欲しいですが、徐々にそうなっている気がしています。