人工甘味料が入っている食品は拒否する生活

世間では少しずつ砂糖の危険性が認知され始めていますが、それでもメディア等で”減糖”とは聞かないので、まだまだ企業との癒着が根深そうです。

またそれだけでなく、最近では人体に有害な人工甘味料という添加物が、数多くの食品に使われ始めており、砂糖不使用と謳われていても原材料確認が不可欠になってきています。

近年、頻繁に見かけるようになった人工甘味料ですが、特に避けるべきもの4つを記載しておこうと思います。

アスパルテーム

アスパルテームは、1965年アメリカの医療品企業サール社によって開発されたもので、アメリカでは1981年に使用が認められました。

しかし、その後アスパルテームを摂取した人々から、頭痛やめまい、不眠、視力障害、味覚障害を起こしたという苦情が相次いでいます。

日本では、味の素株式会社が輸出用に製造を始めて、1983年に国内使用が許可されて以降、清涼飲料水やダイエット飲料、ガム、乳酸菌飲料に使われるようになりました。

その後1990年代後半には、アメリカの複数の研究者によって、アスパルテームが脳腫瘍を起こす可能性があることが指摘され、2005年にはイタリアの実験で、濃度の異なるアスパルテームをラットに与え続けたところ、白血病やリンパ腫の発生が見られたと報告されました。

こうしたことから、アスパルテームを摂取すると脳に障害を起こす危険性があると考えられるため、摂取は避けるべきだと認識しています。

サッカリンナトリウム

1973年にアメリカで、サッカリンナトリウム5%を含むエサをラットに2年間食べさせた実験において、子宮や膀胱にガンが発生したという結果から、日本の厚生省(当時)は一旦使用を禁止しました。

が、同省はその後なぜか使用禁止を解除してしまいました…

その後1980年に、カナダで発表されたラットの実験においても、サッカリンナトリウムに膀胱ガンを発生させる可能性があると分かったにもかかわらず、厚労省は未だに使用禁止をしていません。

現在国内では、ダイエット甘味料に使われたり、にぎり寿司にも使われることがあります。なお、サッカリンといえば、サッカリンNaのことを指します(サッカリンは水に溶けにくいため、ほとんど使われていません)。

スクラロース

1999年に認可された添加物であるスクラロースには、砂糖の600倍の甘味があると言われています。

そのため、ダイエット甘味料、清涼飲料水、サプリ飲料、ドレッシング、デザートなどに幅広く使われるようになりました。

スクラロースは有機塩素化合物であり、自然界にはほとんど存在しない物です。

他に化学的に合成されたものには、農薬のDDT、環境ホルモン(内分泌かく乱化学物質)、PCB(ポリ塩化ビフェニル)、ダイオキシンなどがありますが、どれも危険なものばかりです…

そのようなことから、スクラロースも安全とは言い難い物だと予想できます。

スクラロースの急性毒性は弱いと言われていますが、5%を含むエサをラットに4週間食べさせた実験では、脾臓や胸腺のリンパ組織に委縮が見られたというのですから、摂取しない方が無難な物といえそうです。

アセスルファムK

2000年に認可された添加物で、砂糖の200倍の甘味があるためか、清涼飲料水ダイエット甘味料、菓子類、インスタントの甘い飲み物などに使われています。

マウスによる実験で、大量のアセスルファムKを与えられたマウスには、痙攣が見られ命を落としたものもいたそうです…

命を落としたマウスには、胃粘膜の出血や小腸の充血、肺の鬱血が見られたそうなので、人間が摂取する場合にも危険性が高いと予想できます。

まとめ

以上、4つの人工甘味料を挙げましたが、これらを避ければ、ある程度の危険は防げると思います。

ただ、スーパーやコンビニで売っているデザート類、飲料、菓子類(特に、口臭予防系のガムやタブレット)には高確率で使用されているため、意識して食生活を営まない限り、摂取し続けてしまう可能性もあります。

そうした添加物が体内蓄積すれば、体は正直なため、遅かれ早かれ健康被害に見舞われてしまうかもしれません…もちろんそれが原因だという確証は得られない可能性が高いと思いますが。

砂糖だけでなく、こうした人工甘味料にも注意しながら、体に負担の少ない食生活を継続していきたいものです。

(参考文献)『食べてはいけない添加物 食べてもいい添加物』だいわ文庫 渡辺雄二著 2011年