明治政府が「変体仮名」を使用禁止にしたのは

江戸時代まで使われていた「変体仮名」は明治時代以降、使用禁止となりました。

そのため大半の現代人は、江戸時代に書かれたであろう読み物を読むことができません。

変体仮名の代わりに広く使われるようになったのは「カタカナ」ですが、その理由は、カタカナがそれまでの法的用途で使用されていた為とされています。

「変体仮名」の使用を制限したのは当時の文部省で、それを一般社会が歓迎したため、またたく間に学校教育以外にも普及したと言われています。

が、明治時代のタイミングでそれまで使っていた変体仮名を使わせないようにしたのは、

明治政府に都合の悪い解釈を後世に広めないためでは?と思わずにはいられません。

江戸時代の庶民生活や、江戸時代の実態、明治維新前後の歴史を、明治時代以降の庶民が簡単に知ることができないようにするためだと、個人的には認識しています。

明治時代以降に日本を支配・統治している層にとって、江戸時代の庶民生活や、江戸時代の実態、明治維新前後の歴史を、明治時代以降の庶民に知られることは都合が悪かったと想像できることが多くあるからです。

「江戸時代は、身分制度があって飢饉も頻発して貧しくて大変な時代だった」という歴史にしておけば、現政府に対する現代庶民からの不満も出にくいはず…

焚書的に江戸時代前の文字を読めなくしたのは、そういった意図も少なからずあったのでは?と推測しています。