のつづきで2日目。
朝起きると、窓の外から見る天気はあきらか雨で、天気予報でも1日傘が必要の模様…
ただ、今日は故宮博物院を1日見る予定なので、そこまで気にせず。
とりあえず、朝食会場へ。
昨日も書いたようにラインナップはイマイチでしたが、ベーカリー類と飲み物は充実していて、窓も大きく清潔で快適でした。
お粥はあったものの乗せる具が中華系のものしかなく、1回戦で敗退…
夫はネギパン・私はワッフルを中心に、3日間ほぼ同じメニューで乗り切りました。
ホテルを8時すぎに出発し、MRT忠孝敦化駅から士林駅へ。
路線にもよると思いますが、通勤時間帯のせいか車内も駅も混雑していました。
士林駅出口1を出て、すぐ左のタクシー乗り場からタクシーで故宮博物院へ。
タクシーなら故宮博物院地下1階入口まで行ってくれるので、体力温存のためにもオススメです(155元)。
運転手に「清到故宮」で通じたと思ったけど、途中「故宮公園?」と聞かれた…
故宮博物院の地下1階入口(紅30バス乗り場近く)で降ろしてもらうと、8時40分。
開院が8時半だと思っていたらまだ開いていなかったので、開院する9時まで待とうとしていました。
そこに従業員らしき人が来て、「この道を真っ直ぐ行って1階入口へ行けば、8時50分に入院できます。そうしたらチケットも買えるし、トイレへも行けます。」と教えてくれました。
そこで1階入口へ。
入口付近には待っている人が数人。
待っている間に写真を撮りつつ、周囲の異国情緒あふれる景色を堪能~
台湾に来たんだなぁ~って感じがします。
入口広場から見た道路方面。
紅30以外のバスで来ると歩く道のようですが、暑くない時期なら風情があっていいかも。
入口広場から見た右方面。あの建物は何だろう?
そうこうしているうちに8時50分になったようで、夫が「開いたみたいだよ」と。
入院してまず、オーディオガイドを借りに行きました(150元+パスポート)。
パスポートは、コピーを取った後に返却されました。
隣のチケット売場は並んでいましたが、オーディオガイド借り場所には誰もいませんでした。
ちなみに、入館料は350元です。
その後、エスカレーターで地下1階トイレへ。
誰もおらず、故宮博物院っぽい雰囲気だったのでパチリ。
トイレ近くにあった国父・孫文の像。「博愛」の文字と一緒に。
先ほど待っていた地下1階入口前が見えます。
地下1階にはトイレのほか、郵便局とお土産売場がありました。
トイレを済ませたら1階へ戻り、飲み物などの荷物をコインロッカーへ預けました。
そして、事前予約でスマホにダウンロード(orスクショ)しておいたQRコードを入口機械にかざして入院。
フラッシュ無しなら写真撮影OKだったので、観賞しながらけっこう撮りました。
まず、白菜(翠玉白菜・すいぎょくはくさい)と角煮(肉形石・にくがたいし)のある3階302室へ。
こちらは白菜(翠玉白菜)。
想像より大きかったおかげで、キリギリスとイナゴの存在も分かりました。
それにしても見事な技術…4000年以上歴史がある国はやっぱりすごい…
白菜は、光緒帝の側室・瑾妃の嫁入り道具だったそうです。
同じく側室だった妹・珍妃は賢くて明るい大変美しい外見の女性で、光緒帝から寵愛されていたそうですが、
政治に口出しして西太后の怒りを買い、若くして命を落とすことになりました…
角煮は想像どおりの小ささでしたが、精巧な造りは見事でした。
お肉は苦手ですが…この角煮は美味しそうに見えました。
白菜とは違って空いていたので、じっくり観賞できました。
白菜も角煮もどちらも清の時代のもの。
清の時代に造られた煌びやかな品が、故宮博物院には多数展示されていました。
3階→2階→1階の順で観賞しましたが、座って休む場所もたくさんあり、院内の各部屋が分かりやすくまとまっていたため、
翌日行った南院より収蔵品の質・数ともに多かったものの、観賞しやすかったです。
戦後、昭和天皇が中国に返還した翡翠屏風。
長年、翡翠だと思われていた緑の部分が実はブルーサファイヤだったと後年分かり、現在は碧玉屏風と呼ばれているらしい。
人がいなかったので緑の部分を表裏じっくり観賞したものの、彫刻が凄すぎて理解が追い付きませんでした…
こうしたものを造れる技術の高さはもちろん、構想力にも脱帽です。
こちらは1941年に汪精衛(汪兆銘)政権から天皇家へ送られた、白玉花鳥瓶。
細かな彫刻が素晴らしくてうっとり。
こちらは清代の品です。
黄玉髄三蓮章は1つの石から彫り出されたものだそうで、一体どうやって造ったのか…
宝物が多すぎるので、個人的に気になった品を載せておきます。
乾隆帝は玉を愛したそうで、玉の加工品が数多く展示されていました。
その加工技術の高さには目を見張ります。
他にも、誕生石として有名な石を加工した美しい品々が並んでいました。
石板に書かれた金色の文字。
華流ドラマでよく見る判子、持ち手は美しいですが実務には重そう…
これは元から明代の品。
細かな彫刻に息を吞みました。
技術が高すぎて恐ろしいです。
形状や装飾の分析から、龍山時代の黄河中下流域で出土した玉製の祭器と考えられているそうです。
ちなみに、故宮博物院所蔵品は国立故宮博物院Open Date專區や国立故宮博物院 典藏精選で詳細を調べることができ、時代や素材からも検索できて面白いです。
上記サイトを見ていると、展示品以外にも多くの宝物があることが分かります。
長くなるので、続きはまた明日。