「放射性物質をデトックスする食生活 長崎原爆症を克服し89歳まで生きた秋月医師の教え」で、
秋月辰一郎氏の食生活を書きましたが、体質医学を提唱されている『体質と食物』という本も興味深いものでした。
この本では、秋月氏自身が虚弱多病体質であったことが、体質医学へ関心が向いた要因と述べられていますが、
加えて秋月氏の姉・妹を結核で亡くしていることも、食物による体質改善を決意させる後押しとなったようです。
この本で秋月氏は、
- 「人間の体質を作り変えて、病気にかからなくてすむ体、また病気にかかっても軽く治る体にする」
- 「慢性疾患に罹患していても、体質を変えていつの間にか病気を離れる体にする」
- 「どんなに治療しても一向に治らないものもあれば、いつの間にか治ってしまうのものある。これはみな体質の差によるのである」
- 「体質を決定するものは、食物である」
- 「体質は受け継いだものと同時に、日々作られるものである」
と述べており、食物を変えれば体質を変えることができると述べています。
また、
- 「栄養学は動物実験によってできあがっている」
- 「西欧で研究された栄養学がそのままの形で、日本人に適切であるとは考えられない」
と述べ、人間の栄養学および日本人に合った栄養学も確立されていないと述べています。
そうした現状を踏まえて、秋月氏は日本人が食べるべきものを述べています。
- 五穀 *大豆は、そのまま煮ては消化によくないので、味噌や醤油にして摂取する
- 味噌 *玄米や野菜を摂取しても、味噌を摂取しなければ健康は維持できない、科学的に 計量できないが重要な成分が多いといわれる
- 豆腐
- 油揚げ
- わかめ(海藻類)
- 野菜
秋月氏自身、食物を変えるまでは鶏卵、バター、牛乳、肉類などを摂取していたといいます。
時代的にそれらを有り難がる風潮があったためだそうです。
ただ、同時にわかめと油揚げ入りの味噌汁を毎朝欠かさず飲むことによって、それらを食べても健康を維持していたといいます。
米が主食の場合、不足する栄養素(脂肪、たんぱく質、ビタミンB、ミネラル)が出てくるので、
それを補うために味噌や豆腐、油揚げなどの食材を摂取する必要があったというのです。
特に、味噌とわかめは日本人にとって非常に重要な食品であり、
味噌は虚弱体質になる酸性体質をアルカリ体質に変える役割を果たし、
わかめはミネラル不足を補う役割を果たすのだそうです。
それゆえ現在、私も秋月氏が実践していた食生活に近い生活を送っています。
それは冷え性体質を改善し、健康な体を維持したいと思っているからです。
それゆえ、今後も和食中心の食事を継続し、歳を重ねたときに周囲が驚くほど健康な人間でいたいと思っています。