有害ミネラルである、水銀、ヒ素、カドミウム、鉛、アルミニウムが体内に蓄積してしまうと、深刻な健康被害を起こす危険性があります。
その有害ミネラルを体外に排出する役割を果たしてくれるのが、必須ミネラルです。
現代のように有害な食品が溢れている社会で健康を維持し続けるためには、必須ミネラルを摂取することが不可欠です。
以下は、主な必須ミネラルとそれを多く含む食品です。
- ナトリウム(塩、醤油、味噌、梅干しなど)
- カリウム(枝豆、いんげん、納豆、干し柿など)
- マグネシウム(アーモンド、カシューナッツ、大豆、納豆、落花生など)
- カルシウム(小魚、海藻など)
- クロム(普通の食生活を送っていれば十分に摂取できている)
- モリブデン(レバー、豆類など)
- マンガン(豆類、緑黄色野菜、アーモンドなど)
- 鉄(レバー、魚介類、ほうれん草、豆類など)
- 銅(レバー、豆類など)
- 亜鉛(魚介類、レバー、海藻など)
- リン(卵、豆類、煮干しなどに含まれるが、インスタント食品やレトルト食品の添加物として広く使用されている為、現代人は過剰摂取の傾向にある。過剰摂取はカルシウムの吸収を妨げるので、カルシウム摂取を意識した方が良い)
- セレニウム(ニラ、ネギ、玉ねぎ、にんにくに含まれる)
- コバルト(レバー、魚介類など)
- 硫黄(動物性たんぱく質に含まれる、肉類、魚介類、卵、豆類など)
- ゲルマニウム(魚介類など)
- ホウ素(パセリ、りんご、さくらんぼ、ぶどう、葉野菜、ナッツ、豆類など)
- リチウム(卵、豆類など)
- バナジウム(味付け海苔、焼き海苔、あさり、ウニ、ホタテなど)
- ヨウ素(魚介類、海藻など)
ただ、これらの必須ミネラルを毎日摂取することはちょっと難しそう…
ですが、必須ミネラルには、有害ミネラルの吸収を妨げたり排出を促したりする働きがあるほか、生命維持に欠かせない多くの働きがあるため、できるだけ摂取したいところです。
人の生命維持に欠かせない働きとは、歯や骨など人体の構造材料になったり、身体の発育や新陳代謝を調節したり、新陳代謝に関与する酵素の働きを助けたりすることが挙げられます。
必須ミネラルをバランスよくきちんと摂取していれば、例え有害ミネラルを摂取していても影響の受け方が少なくなるそうです。
それゆえ、過剰摂取にならない程度に(といってもカリウム・リン以外はその可能性が低いですが)、必須ミネラルを積極的に摂取していきたいと思っています。
(参考文献)『「重金属」体内汚染の真実』 大森隆史著 東洋経済新報社 2010年