でも書いたことがある数年前までよく訪れていた街、神保町。
ですが、ここ数年は自宅周辺地域の居心地の良さに慣れてしまったのか、自然と足が遠のいていました。
そんな中、最近いろんな本を読んで気が重くなっていたため、、、気分転換がてら散歩してきました。
まずは今年7月に閉館すると聞いた「岩波ホール」へ。
ここで映画を観たのは数回ですが、穏やかに訴えかけてくる作品を上映していた印象があります。
あまり行かなかった人間が寂しいという資格はないのかもしれませんが、寂しいです。
次に、交差点を渡って「すずらん通り」へ。
通り入口のビルに、以前は靖国通り沿いにあったファイブスタークラブという旅行会社が移転していました。
昔旅行時にお世話になったので懐かしく思いました。
すずらん通りの飲食店はかなり変化していて、入口にあった銀だこだけでなく、
「スヰートポーヅ」(餃子包子屋さん)や「キッチン南海」(カレー屋さん)、
おにぎり屋さんなどが無くなっていて、飲食店経営の厳しさを感じました。
そんな飲食店の変化を感じつつ、通りに点在している古本屋さん数軒に立ち寄った後、
4月に解体移転されると聞いた「三省堂」へも行きました。
相変わらず混んでいる三省堂が懐かしく、古書市をやっている8階や、その他以前よく行っていた階をウロウロ。
どうやら閉店日は5月8日になったようで、閉店までもう少しだけ時間があるようです。
そういえば、三省堂の目の前に「文房堂」という画材専門店があるのですが、
その立派な建物外観は今も健在でとても懐かしく思いました。
世界堂よりも規模は小さいながらおしゃれな印象があり、田舎者の私にとっては見ているだけで飽きない空間でした。
当時は珍しい文房具や雑貨目当てによく行った覚えがありますが、急な階段をよく上まで登っていたなぁと、当時の自分に感心しきり。
その後、靖国通り沿いにある古本屋さんをひと通り見てから、白山通り沿いを歩いて水道橋方面へ行きました。
ある古本屋さんで、明治19年(1886年)発行の糸でとじられた古い書物を漁って見ていたら、手が埃まみれになってしまいました、、、
途中、当時よく行った「桂庵」(お蕎麦屋さん)や「北京亭」(中華屋さん)などを懐かしく思いながら通り過ぎました。
ただいつの間にか、駅近スーパーも無くなり、昔ながらのパチンコ屋さんも100円ショップへと変わり、
中国整体も消え、「ラーメンエイト」や「いもや」も無くなり、チェーン店以外は様変わり。
当時歩いていた裏道も歩きましたが、変わらないのは公園くらいで、いろいろなお店が無くなった印象です。
水道橋駅東口を通り過ぎ、エスカレーターで東京ドーム「ミーツポート」へ。
登りきった場所にある広場は、当時と変わらずイスとテーブルが置いてあり、
そこで時間を過ごす人々がいて和やかな空間でした(東京ドーム ミーツポートエリア)。
その後「ラクーア」方面へ歩きながら、野球観戦やボーリング、買い物、食事に来たことを思い出し、懐かしくなりました。
ラクーアの飲食店も含めてお店も結構変わっていたのですが、よく利用していた「銀だこ」は当時のまま。
お腹も空いていたので、テイクアウトして店前のテーブルで食べました。
パラソルヒーターが近いテーブルで食べたので、屋外でもポカポカ。
家族連れや若者など大勢の人々が食事しながら楽しく過ごしていて、来て良かったなぁ~と感じました。
数年ぶりの神保町・水道橋散策は、運動にもなって楽しかったですが、歳をとったせいなのか、
物理的変化で街の景色が変わって見えたせいなのか、数年前よりも感動がなく自分でも驚きました。
結果、懐かしさに浸りつつもあっさりした散歩になったため、三軒茶屋へも行くことに。
この街に来るのも数年ぶりなので、これまた懐かしい「豆商はたの」(豆菓子屋さん)で黒豆甘納豆を買いました♪
数年前に来たときから気になっていたので、おばさんに「ノーブルはありませんか?」と聞いたところ、
「人気があったんだけど、今は作っていないんですよ」とのこと。やっぱりそうなのか~
帰宅して食べた黒豆甘納豆は、以前と変わらず柔らかくて優しい甘さで絶品でした♪
おじさんおばさんがいつまでも元気で居てほしいなと思います。
三軒茶屋へ行ったついでに、駅ビル「キャロットタワー」へも行きました。
震災時に徒歩で帰宅中、ここの惣菜店に寄って夕食を買ったのですが、お店の方が親切&暖かい方で、
とても元気をもらえた記憶があり、その時から私の中でこのタワーはパワースポット化しています。
今回は別のお店でしたが、島根県産有機人参を購入。
レジで店員さんが「この人参、私も食べたんですけど甘くて美味しいですよ!」と話してくれました。
数年ぶりの都内散歩でしたが、ここ最近の重い気持ちを払拭するには十分の、気力チャージになりました!
外的刺激による感動は覚えにくくなっているようですが、良い意味で現生活が快適な証かもしれません。
ポカポカと暖かい陽気の中、好きな街を1人で散歩する楽しさをあっさりとですが再実感したので、
また機会をつくってどこか懐かしい街を散歩したいなぁと思います。