三島スカイウォーク休憩所~三島駅の9.1kmを歩いた【前編】【東海道を歩く】の続きです。
箱根路が終わって見えてきたのは、約1kmつづく初音ヶ原松並木。
当時の旧街道は現在の1号線にありましたが、三島市内で松並木が現存しているのは初音ヶ原だけだそう。
道路両側に整備された松並木は大磯で見かけたものよりも立派で、東海道っぽい雰囲気でした。
と思っていた矢先、天気が崩れ、小雨が降ってきてしまいました…
しかも道は石畳のため、滑るし引っかかるしで歩きにくい!
そんな中現れたのが、錦田一里塚。
道路向かい側にもあったみたいですが、雨もあって気付きませんでした。
箱根関所跡から13kmとのことですが、心理的にはもっと距離があった感じです。
振り返って見た錦田一里塚。
一里塚に植えられているヒノキや松が枯れにくい木とはいえ、現存しているのは管理・整備されているからだと思います。
松並木で雨宿りしながら先へ進んでいきます。
箱根旧街道に頻繁に見られるこの石畳ですが、元々は箱根竹を敷いていたそうです。
が、費用がかさむことから石畳へ替えたらしい。
途中、「静川」という飲食店?が右手に。
紅葉が美しかったので撮影。
雨の中歩き進めていましたが雨足が強くなり、いよいよ耐えられなくなってきたので、宝光寺の軒先で雨宿りさせてもらうことに。
小ぶりになるまで数十分待った後再び歩き始めましたが、その後も何度か雨宿りしながら進みました。
大場川にかかる新町橋。
江戸時代には長さ35m、幅5.5mの板橋がかけられていたそうです(1737~1778年は土橋)。
ここを渡った所に江戸見附があり、そこからが三島宿だったとのこと。
ちなみに、ここは小浜山刑場で斬られた罪人の首を晒した場所でもあり、橋を渡り左折した所に引取り手のない無縁仏を地元の人が弔ったと伝わる「無縁法界地蔵尊」があります。
天気が良ければ写真のように富士山も見えるみたいです。
その後、「高野山 真言宗 薬師院」と刻まれた石碑。
長い間お店とは無縁でしたが、この辺りでようやくお米屋さんやコンビニが見えてきました。
お店や明かりが見えるとホッとする東海道歩きです。
そしてついに三嶋大社に到着!
残念ながら雨は止みません…そんな訳で、ひとまずここで遅い昼食に。
三嶋大社入口から道路を挟んで向かいにある、「すみの坊」さん。
夫はうな丼、私は天丼。
このお店は三島では名の知れたうなぎ屋さんだそうです。
食後、まだまだ小雨が降っていますが三嶋大社を参拝することに。
晴れていれば更に良かったですが、雨でもなかなか良いものです。
さすが大社というだけあって大きくて立派。
奈良・平安時代の古書に記録が残っているのも納得です。
源頼朝が源氏の再興を祈願したことでも知られている場所で、おそらくパワースポット。
樹齢1200年を超える、天然記念物の金木犀(きんもくせい)。
巨木すぎて写真に収まりませんでしたが、現在最も古くかつ最も大きい木犀として知られているそうです。
重要文化財の本殿。
参拝を終えたら足早に三島駅へ。
途中、鴨が泳いでいる用水路のある道を通りましたが、
脇には「三島水辺の文学碑」(三島が出てくる小説を紹介した石碑)がいくつも建っていました。
太宰治。
若山牧水。
十返舎一九。
趣のある池に癒されました。
なるべく雨を避けながらアーケードを過ぎると、やっとのことで三島駅に到着。
雨に濡れないように&帰りの電車時間に気を取られていたら、肝心の三島駅の写真を撮り忘れました(笑)
今回、降水確率0%の晴れ予報だったので東海道歩きを実行した訳ですが、箱根湯本辺りまでは晴れていたものの、バスで山越え中に曇り始めて結局、三島駅まであと3kmという地点から雨に降られてしまいました…
とはいえ、土砂降りにならなかっただけマシかな。今回も無事に?歩き終えることができて良かったです。
1日10km未満の日帰り東海道歩きだと、自宅までの帰路も身体がラクですが、交通費が莫大にかかります…
今後出発地が自宅から離れれば離れるほど、連泊・連歩の日程を組んでいく必要がありますが、果たして身体がそれに付いて行けるかどうか…
今回三島まで歩いたことにより、日本橋から藤枝までの約190kmをコンプリート!
まだまだ先は長いですが…ぼちぼち歩いていこうと思います。