「大金持ちのほとんどは質素倹約」とはよく言われることですが、それを身近で実感することが度々あります。
例えば、知り合いの大金持ち(原宿やその他都内に多数の不動産を所有、都内に豪邸宅)の1人は、言われなければ大金持ちに見えないような生活をしていて、車は所有せず、どこへ行くにも公共交通機関か自転車移動です。
持ち物にいたっても地味で、趣味も釣りなどお金がかからないものを嗜んでいます。また、相手に奢ることもしませんが、自分が奢られることもしません(100円でも割り勘する)。
さらに、「高いからって良いものばかりではない」という感覚で、常にコスパが良いものを探し続けている印象です。1番驚いたのは、17時までに入店すれば生ビール1杯無料というお店によく行っていて、クーポンなどをよく利用していたこと。
そんな暮らし方を見ていると、「買おうと思えばいつでも買える」、「行こうと思えばいつでも行ける」状態ゆえに、自分にとって価値を持たないものに対しては、徹底してお金を使わない主義であることが分かります。
大金持ちであるがゆえに贅沢をすることに必要性を感じていないし、そもそも贅沢をすることに憧れがないのかもしれません。
他方で、言われなくても大金持ちに見える人もいます。
例えば、大磯に住んでいる資産家の知人は2万円のランチを頻繁に食べたり、自宅の日照権のためだけに5000万円の更地をキャッシュで購入したり等、世間のイメージそのものの大金持ち生活を送っています(お手伝いさんが何人もいたり)。
それゆえ、大金持ちにも質素倹約派とそうでない派がいるのだと思います。
ただ、大金持ちの多くは使うべきところを弁えているようで、何代か続く大金持ちには質素倹約の方が多く、住まいや食材にお金をかけても、消耗品にはお金をかけないで暮らしている方が多い気がします。
また、心が満たされていると物質主義にはなりにくいのか?、大金持ちであればあるほど物にはお金を使わず、教育などにお金を使っているように見えます。
それは世間的に大金持ちと分かると危険なうえ、親の代から引き継いだ財産を減らさず次世代へ引き継ぐために(相続税対策をしながら)、質素に目立たないように生活する習慣が身に付いているからなのかもしれません。
小・中金持ちは、周囲にもお金があると分かるお金の使い方をすることが多く目立つようですが、経済を回すという意味では貢献度が高いような気もします。
ただ、ほとんどの大金持ちは賢い金銭感覚を持ちながら、質素倹約に暮らしている印象が多く、それが大金持ちで居続けられる要因なのかもしれません。
もちろん海外にいる桁違いの大金持ちとは違うのでしょうが、日本では概ねそんな感じみたいです。