ぺんぎんメモ

農薬の毒性…日本人が亡くなり始めるまでは世界の人々は安心できる

time 2019/03/03

『人類が生き残るために』(浅野晴義、1979)は40年前に書かれた本とはいえ、いまだに日本の残留農薬基準値が他国の数十倍となっている異常からも、日本の残留農薬レベルが変わっていないことが分かります。

田畑に散布される農薬の量は、これも世界最高で、単位面積あたりアメリカの八倍、ヨーロッパの十二倍にも達する。ある時期の衛生調査研究所の調査によれば、日本の食物にはヨーロッパおよびアメリカの同じ食品よりも十六倍も多い、DDT、BHC、アルドリン等の農薬が含まれていたといわれる。~中略~日本人が死にはじめるまでは、世界の人間はまだ安心していられるというのである。(p6)

・DDT …ジクロロジフェニルトリクロロエタンのことで、かつて使われていた有機塩素系の殺虫剤、農薬。

・BHC …ベンゼンヘキサクロリドのことで、現在では劇物扱いされているがかつて使われていた農薬。

・アルドリン…1970年代に多くの国で使用禁止されるまで広く使われていた有機塩素化合物系の殺虫剤。

もしかすると、残留農薬レベルは当時よりも酷くなっているかもしれません。農薬や化学肥料などを散布し続けると、微生物が分解できない成分が含まれているため土に蓄積されてしまうからです。結果として遅かれ早かれ、毒物まみれの土になることは想像できるでしょう…

日本列島は虫が発生しやすい環境にもかかわらず、食材に対する見た目の清潔さ・美しさを求める国民性があったり、食の安全に関して無頓着な人が多かったりするので、「虫食い跡がある農産物、形が不揃いな農産物→ 汚い、危険 → 売れない」という流れになっているのかもしれません。

とはいえ、農薬には恐るべき毒性があります。

農薬のもつ毒性は物凄いものが多い。あまりの毒性の強さに、使用禁止になったホリドールという農薬がある。この毒性の強さは、西瓜の苗の側に一滴たらしておくと、一夏中、虫が寄らないといわれるほどである。弱毒性といわれ、誰でも簡単に購入できる家庭園芸用薬剤のマラソン、スミチオンでさえも、その溶液に二時間指をつけていると人間の生命を奪うといわれる劇毒である。(p16)

そうした生命を奪う危険性だけでなく、現代日本社会に増えつつある病にも農薬は関係しています。

農薬による症状は錯乱、妄想、記憶喪失、躁鬱病といった形でも現れる。かりに、あなたが農薬のために前記のような症状を示したとしても、正確に農薬が原因であると診断される可能性は殆んどない。なぜなら、普通医療機関で行われる臨床検査では、農薬の有無をたしかめることは不可能だからである。恐らくは精神科で治療を受けることになるか、軽い場合にはせいぜいノイローゼとして取り扱われるのである。(p16、17)

もしかすると上記のような医療機関の診断により、薬漬けになっている人も多いのかもしれません…原因の所在は別のところにあるにもかかわらず、安易な投薬によってさらに酷い身体にされてしまう危険性もあります。他にも、農薬による中毒症状として、頭痛、めまい、全身倦怠感、悪心、嘔吐、腹痛、呼吸困難、痙攣などがあるといわれています。

一般に、農薬である殺虫剤、除草剤は、単に虫を殺し、雑草を枯らすだけであって、人間には無害であると無邪気に盲信している人があまりにも多い。(p17)

それは御用学者をはじめとして、農協、農協と癒着している企業、農薬を売る企業、農薬使いまくっている農家、農薬を使った農産物を売る企業が「農薬は安全」という誤った情報を、大手メディアやネットなどを通して流しているからです。農薬まみれの農産物が売れなくなったら、そうした組織は困りますから。ただ、

農薬は、まず散布する人がやられる。次にその農薬がかかったものを口に入れる人がやられる。農薬はまた蒸気して空気を汚染する。虫がタヒに鳥がタヒぬだけではない。次にタヒぬのは人間である。(p17、18)

実家におけるお米作りの際の農薬散布者は、防護マスクみたいなものを被っていました。それだけ農薬は危険なものだということです。最近、日本社会ではタバコの規制に力を入れていますが、農薬の規制にはまだまだ時間がかかりそうです…それだけ発生源にメスが入れられない何かがあるのでしょうね。

マイアミ大学で、ガンでタヒ亡した人の組織切片をとり出して分析してみた。すると蓄積された農薬の含量は、交通事故等でタヒんだ人の三倍も多かったという。同じような成績が、一九七七年の日本農村医学会でも報告されている。(p18)

ガンの原因は食生活・ストレス・遺伝だと言われていますが、農薬まみれの農産物ばかり摂取していると発症する可能性も高まるかもしれません。ただ、農薬の体内蓄積がもたらす健康被害はそれだけではないのです。

鳥の体内に農薬が蓄積されてくると卵の殻が非常に薄くなり、また、雌鳥は卵を抱かなくなるという報告がある。一つの説として、異物である農薬が体内に入ると、肝臓はそれを分解するために多量の分解酵素を動員する。それが体内の女性ホルモンの分解速度もはやめてしまうのだといわれる。(p18)

上記説がその他生物にも適用されたら…そう考えると怖くなります。

ベーチェット氏病といえば、適切な治療法がなく、やがて失明に結びつく大変な難病である。最近、この病気が微量農薬の複合汚染であることを裏づける実験成績がでている。~中略~ 今日でも、農薬による犠牲者はあとをたたない。

最近では、もっとも多用される除草剤パラコート(グラモキソン)による中毒の悲惨さについて、日本救急医学会から警告が発せられている。″これは、何日も苦しみぬいたあげくにタヒぬ悲惨な薬剤であり、治療法はない。こういった薬は禁止すべきである″というのであるが、果して農林省のお役人の何人が傾聴したであろうか。(p18)

数十年前と比較すれば危険な農薬は禁止されたとはいえ、まだまだ毒性の強い農薬が大量使用されています。しかも他国とは比較にならないほど大量に。それだと、例え毒性の下がった農薬を使っていても与える危険性は変わらないのでは?と思います。

しかも数十年前からアメリカで使用禁止になったあらゆるものが、日本に売りつけられて日本列島に住む人々は危険な目に遭ってきましたから、農薬でも同様のことが今後も起き続けると思います。結局、農薬を売る側や使う側だけでなく、スーパーで農産物を買う消費者のあり方も問われているのだと痛感します。

市場で売られているものの安全性を調べて、危険なものは拒否する姿勢を1人1人が貫かない限り、この社会に住む人々を取り巻く環境も、未来を生きる子どもたちの生活も、今と変わらないかより悪くなるばかりかもしれません…

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奨学金完済を目指しながら、旅、食、自然、心理、(セミ)リタイア、海外移住、晴耕雨読生活などを 追い求めて暮らしています。

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