【ドイツ・オーストリア周遊8日間】団体ツアー旅行記4月③ハイデルベルク

【ドイツ・オーストリア周遊8日間】団体ツアー旅行記4月②ライン川クルーズ、ベルンカステルクースの続きです。

朝食は前日と同じラインナップでした。

(3日目)

ホテルを8時頃出発し、約1時間かけてハイデルベルクへ向かいました。

肌寒いですが、空は快晴で気持ちいい天気です!

ハイデルベルク城とドイツ最古の大学が有名なハイデルベルクは、人口14万人の町。

ここではハイデルベルク城と旧市街、カール・テオドール橋(アルテブリュッケ)を観光しました。

まずハイデルベルク城から。この城は13世紀始めにプファルツ伯の居城として造られた城で、増改築を繰り返したためにゴシック、ルネサンス、バロックの各様式が見られるそうです。

雷、戦争、火災等で廃城となってしまいましたが、その後一部のみ修復され今に至ります。

この門は「エリザベスの門」といわれ、フリードリッヒ5世が、妃のエリザベス・スチュワートのために一晩で造らせたものだそうです。朝、いつものようにこの庭を散歩していた妃は、昨日までになかった門を見つけてかなり驚いたとのこと、、、

ドイツを代表する文豪ゲーテはこの町を愛していたそうで、橋の欄干にはゲーテの名を刻んだ一枚のプレートが埋め込まれていました。

戦争の跡が残る城内ですが、至るところから造りの美しさが確認できます。

また城内のテラスからは、天気の良さもあって美しいハイデルベルクの町を一望できました。

ネッカー川にかかる「カール・テオドール橋(アルテブリュッケ)」が見えます。

自然とマッチした赤い屋根の町並みが素敵です。

こちらは「フリードリヒ館」とよばれ、選帝侯フリードリヒ4世にちなんで名付けられた館だそうです。

1601~1607年の間にフリードリヒ4世が、当時崩れかけていた城内礼拝堂と居館の場所としてこの館を建設しました。

以来、代々の選帝侯の居住館となったらしい。

こちらの「オットハインリヒ館」は、1546年にオットー・ハインリヒによって建設されたもの。

建物正面しか残っていませんが、ドイツの土地に初めて建設されたルネサンス建築であり、ドイツ・ルネサンスの最高傑作と称される重要な建築物となっています。

各階の窓と窓の間には、選帝侯の統治理念を象徴する16体の像が置かれています。

この建物はルプレヒト館とよばれ、城の最古の住居館だそうです。約600年前に建てられたゴシック様式の建物です。

城の中には、1751年カール・テオドールによって造られた巨大なワイン樽がありました。

これは木製の樽としては世界最大のもので、約22リットルの容積を誇るそうです。

直径7m・長さ8.5mの巨大な樽はカメラに収めるのも難しいほど。

樽の横には、見張り番「ペルケオ」の像が、樽をじっと監視していました(笑)

ペルケオは、子どもの頃からワインしか飲んでいなかったそうですが、老年、病に冒された時に医者はペルケオに飲酒を禁じたそうです。

が、それに従って水を口にしたペルケオは、翌日亡くなってしまいました。

それは、当時ワインよりも水のほうが衛生的に危険だったからという説もあって、いろいろ考えさせられる話です。

上りはバスでしたが、下りはケーブルカーを利用して旧市街まで下りてきました。

日差しが強すぎて見えづらいですが、ハイデルベルク城が町全体を見守るようにして美しく建っていました。

旧市街中心部にひと際大きく建っているのが「聖霊教会」。ドイツの町には、マルクト広場・市庁舎・教会がセットであるそうです。

この教会は82mという高い塔を持つゴシック様式の建築で、選帝侯の墓が納められており、

大学の祭宴の場ともなっていて、ハイデルベルクで最も重要な教会とされているそうです。

力強い壁画も見えました。ちなみに、教会の塔に風見鶏が付いているとプロテスタント、そうではない場合はカトリックだそうです。

現在の聖霊教会には風見鶏が付いていたので、プロテスタントのようです(過去には両方が使用していたり、カトリックだった時期もあったようですが)。

こちらは学生牢。

昔ハイデルベルクの町は大学構内の一部でということで治外法権だったので、学生が問題を起こしても警察が介入できませんでした。

そこで大学当局が、自ら学生を処罰するためにつくったのがこの学生牢で、実際に1712年から1914年までの約200年間使われていたそうです。

学生牢には深夜に騒いだり、酒場で椅子やテーブルを壊したりした学生が入れられたそうでが、

学生の間ではここに入ることは名誉なこととされていて、卒業までに一度は入りたいと当時の学生は考えていたそうです。

聖霊教会の向かいに立っていたのが、ハイデルベルクにある民館としては一番古い「騎士の家」。

1592年に建立され、1693年のフランスの焼き討ちに耐えて残った唯一の建物だそうです。現在はホテル兼レストランになっています。

自由時間中「クネーゼル」というお店へ行き、「学生のキス」というハイデルベルク名物のチョコレートを買いました。

本当はここでエコバッグも買いたかったのですが、事前リサーチしていたホワイトがなかったので購入を諦めました。このショップはカフェの隣にあったのですが、想像よりも小規模でした。

他にも、ローテンブルクにあると聞いていた無農薬アップルチップを扱うお店がハイデルベルクにもあり、

そこで無農薬アップルチップとクッキーを買いました♪

オーガニック加工食品専門店「レーベ・ゲズント・ラーデン」というお店です。

可愛らしい店内には、体に負担の少なそうなパン、クッキー、ケーキ、ジャムなどが並んでいました。

店主のおじさんは怖そうに見えましたが、話すと優しい方でした。買いに来るお客さんは若い女性が多かったです。

山盛りに積まれたアップルチップ。この試食があって美味しかったので、クッキーも購入しました。

砂糖不使用・自然100%の無農薬アップルチップを買い求める日本人の多さに感謝?です。

最高の天気だったので、町をドライブするのも気持ち良さそうでした。

城のテラスから見えた「カール・テオドール橋」。

入口門が工事中でしたが、全長200mの橋は周囲の景色と調和して美しいものでした。

町で最も古い橋だそうです。時間があったら向こう岸へも行って、ゆっくり散歩したいほどでした。

観光後は昼食。前菜はサラダ、メインはロールキャベツとマッシュポテトでした。

長くなるので3日目続きは、【ドイツ・オーストリア周遊8日間】団体ツアー旅行記4月④ローテンブルクへ。