「私がしんだら、あんさつされたと思ってください」と仰っていた世界的免疫学者、安保徹氏。
現代医学に間違っている部分が多いことを指摘する『安保徹のやさしい解体新書』(安保徹、2013)には、
製薬会社や投資家、医療関係者などの既得権益層から、いつ狙われてもおかしくない内容が書かれています。
と同時に、素人にも分かりやすい説明は目から鱗の連続であり、今まで知らなかったことや誤認識していたことが次々に分かってきます。
人生の早い段階で読んでおくと、健康寿命が延びそうです。
さて、安保氏は現代医学(現在の医療)について
- 体がつながっていることを忘れている(p42)
- 治せない病気は何でも遺伝子の問題になってしまっています(p42)
- 根掘り葉掘り遺伝子を調べても異常が見つからないと、原因不明の難病になります(p43)
- まるで機械を修理する感覚です(p43)
- 発熱、痛み、腫れ、震え、しびれ、かゆみ、発疹、下痢、などは不快な反応ですが、体にとっては治癒へ向かう反応です(p44)
- このように不快な反応こそが体の修復反応そのもの、免疫細胞が体を守ろうとして活躍を始め、敵と戦っている証しですが、今の医学が忘れ去ってしまったものです(p45)
と指摘し、警鐘を鳴らしています。
私が安保氏を信じられる要因の1つとして、メディア等で取り上げられないことが挙げられます。
おそらく、多くのスポンサーにとって都合の悪い真実が、世に知られてしまう可能性が高いからでしょう。
例えば、この本で安保氏は以下のように言い切っています。
肺がんが増える原因は薬です(p49)
一般的には、肺がんの原因はタバコや大気汚染とされていますが、実は薬害(農薬も含めて)を隠すために悪者になっているだけかもしれません。
現代日本社会に生きる高齢者の大半は、病院で大量の薬を格安で手に入れることができる他、
高齢者以外でも体に不調が起こると、手っ取り早く薬で治そうとする傾向があります。
そうやって長年体内に蓄積していく薬の有害性は、メディアで指摘されないばかりか、病院や医師からも教えてもらえません。
むしろ製薬会社の売り込みそのままに、よく分からない薬を患者に処方しまくっている医師もいるかもしれません。
そんな感じで、この本は一冊まるごと興味深い内容だったのですが、特に印象的だった部分を抜粋させていただこうと思います。
- 病気はストレスと低体温から始まる(p30)
- 理想的な体温は腋の下で測定して36.5度です。このくらい体温があれば脳や内臓の深部体温は37.2度を保つことができ、体内の酵素や免疫力、代謝は活発に働きます。しかし、平熱が36度に満たない人、35度台の人は免疫力も著しく低下した状態にあります。(p30)
- 36.5度の体温がたった1度下がっただけで、免疫力が37%、基礎代謝は12%、体内酵素の働きは50%も低下し、体の中は大きく変わってしまいます。(p32)
- 低体温を招く大きな原因はストレスです。適度なストレスは生活の刺激になりますが、長い間継続する強烈なストレスは、自律神経のバランスを崩して、体温を保とうとする働きを破綻させてしまいます。(p32)
- 交感神経に傾いても副交感神経に傾いても低体温になり、深部体温を低下させます。(p32)
- 低体温は低酸素を招き、エネルギー生成は温かさと酸素を必要としない解糖系中心になり、高血糖の状態を招いて、とうとう病気が起こります。(p32)
安保氏の本は、もう1冊(『非常識の医学書』)持っているのですが、その本は他の方々との共著なので安保氏が書いた部分は少量。
ですが、その少量でも自分や夫の体を知るのにとても役立っています。
例えば、夫は糖尿病なのですが、糖尿病の本当の原因は、ストレスによる交感神経緊張であることが書かれています。
交感神経緊張は低体温を招き、エネルギーの原料のブドウ糖を血液の中にだぶつかせてしま(p96)
うのだそうです。
そのため、糖尿病患者は下半身に筋肉をつけて、そこで糖分を消費する流れをつくることが必要とのこと。
ちなみ、この本で紹介されていた「爪もみ」を知ってからは、湯船の中でほぼ毎日やっています(夫も)。
今のところ効果は不明ですが、健康維持のために今できることをコツコツやっていこうと思います。