少し前に、以前勤めていた職場の元上司がパーキンソン病のために転居したことを知り、数年前まであんなにバリバリ働いていた人だったため信じられない気持ちになりました。
ただ、亡くなった父もパーキンソン病と似た症状をもつ脊髄小脳変性症を30代に発症したのを思い出し、自分だって発症する可能性があるんだよなぁ…と複雑な気持ちになりました。
そう考えているうちに、なんだか元上司と父の共通点が見えてくるような気がしたので、知っている情報の範囲内で挙げてみようと思います。
めちゃくちゃな食生活(食事に無頓着)
1つ目の共通点は、めちゃくちゃな食生活です。というか、食事をないがしろにしている印象…
父は15のときから1人暮らしをしていたそうで、食生活が滅茶苦茶だったらしいと母から聞いたことがあります(カップラーメンばかりとか)。
推測でしかありませんが…
育ち盛りの頃にまともな食生活をしていないと、脳を形成する栄養分も不足する可能性があり、それが年齢を重ねるにつれて何かしらの症状となって表れてくるような気がします。
とはいえ、山の中の農家で生まれ育った父は、1人暮らしをする以前もあまり満足な食生活を送っていなかったようです。
そんな食生活も母と結婚後に改善されたようですが、成長期の栄養不足は後から取り戻せるものではないのかもしれません。
一方、職場の元上司も、詳しくは知りませんが食生活が偏っていた人だったようで、爪が反っていたため病院へ行ったところ、医者から栄養失調だと指摘されていたようです…
聞くところによると、長年まともに食べていたのは昼のみで、朝は食べない、夜はお酒だけという感じだったらしく…しかもその昼食も、おにぎりと漬物という感じだったらしい。
どうやら嫌いなものが多いらしく、カロリー摂取はほぼお酒からみたいな食生活(?)だったようなので、栄養失調と診断されるのも無理ないのかなと思いました。
元上司の出身地は不明ですが、18から数十年間働きまくってきたそうなので、食事に構っている余裕はなかったのかもしれない等と勝手に想像しました。
慢性的な睡眠不足
2つ目の共通点は、慢性的な睡眠不足です。
物心付いた頃から聞いていた父の口癖は、「寝ている時間がもったいない」でした。
やりたいことが両手で収まりきらないほどあったらしく、常に睡眠時間を削って何かをやっている人でした。
そのせいか、父が寝ている姿は病気になるまで見たことがなく、だいたい毎日4時間半くらいしか寝ていなかったと思います。
1人暮らしを始めた15のときから、ずっとそんな感じだったのかもしれません…
一方、職場の元上司もとんでもなく睡眠時間が短い人だったようです。
聞くところによると、夜は毎晩お店をはしごしてお酒を飲みまくり、2~3時間寝ては出勤する、を繰り返していたそうです。
もちろん外でお酒を飲むのが好きなのもあったと思いますが、仕事の忙しさと家庭の(?)ストレスがそうさせていた面もあったのでは…と想像すると、何とも言えない気持ちになります。
元上司をよく知る人からすると、ほとんど寝ていなかったのでは…ということでした。
過剰なストレスも原因かもしれないが
もちろん、めちゃくちゃな食生活と睡眠不足はどの病気の原因にもなり得ると思うので、
両方が長年著しく不足してきたからといって、全員がパーキンソン病や似たような病気になるとはいえないと思います。
また、めちゃくちゃな食生活と睡眠不足以外に、尋常ではないストレスが長年かかっている場合も、脳への過剰な負担からパーキンソン病を引き起こしている可能性があると思います。
さらに、もともとの体の強さ、生命力の強さにも個人差があり、人によって及ぼす影響が異なるとも思います。
しかしながら、めちゃくちゃな食生活と睡眠不足は、脳への栄養不足と同時に脳が休めない状態を招くため、それを長年続けていれば、脳がスムーズに動かなくなる可能性は高そう…
ただでさえ、歳を重ねるにつれて脳の動きが衰えると言われているのに、その脳を酷使し続けるような生活を送っていれば、支障をきたして当然かもしれません…
パーキンソン病の原因は複合的なものだと思いますが、生きるために不可欠な栄養摂取と睡眠が著しく不足した状態が長く続くと、その発症に拍車をかけるのではないか…
と、父と元上司の生き方を振り返って強く感じました。