目から鱗の内容がつまっている、『安保徹のやさしい解体新書』(安保徹、2013)。
今回は、高血圧についてご紹介したいと思います。
1970年代前半、高血圧症の基準値は、180mmHgとされていました(『前褐書』p87)。
しかしながら、徐々にその基準を満たす患者がいなくなってしまったので、
日本高血圧学会は、1980年代後半に基準値を160mmHgにしたそうです。
しかし、それでもなお減り続ける高血圧患者数に危機感を覚えた日本高血圧学会は、
基準値を140mmHgへ下げ、その後130mmHgまで下げています。
つまり何が言いたいかというと、
学会の存在意義のために高血圧患者が減るたびに基準値を下げて、
高血圧患者数の維持に努めている日本高血圧学会はおかしい、ということです。
また、日本人に多い本態性高血圧症の原因は添加物である可能性があるにもかかわらず、
高血圧症の基準値を変えて生み出した高血圧患者に対して、降圧剤を投与し続ける医師もまたおかしいと思います。
医師なら、食品添加物まみれの食生活を改善するよう提言するのが先でしょう。
そして降圧剤は、抗がん剤と並んで安定収益となっている莫大な医療利権。
そんな利権が減っては困るので、圧力をかけて高血圧基準値を下げ、
高血圧患者数を維持しようとする製薬業界は、おかしいです。
さらに、血圧基準値を下げる厚生労働省の不思議でも書きましたが、
そんな基準値を設定している日本高血圧学会を野放しにし、国民の健康を守ろうとしない厚生労働省は、最もおかしいと思います。
- 血圧を上昇させているのは身を守る反応です。血圧を一生懸命上げて体のすみずみにまで血液が流れるよう反応しています(p89)
- 血圧の高さはいい悪いではなく、自律神経が体全体を見て微妙な調整をしています。体のしくみは、すべてそれぞれの人生や進化の流れを背負い微妙に調節をしています。人為的に手出しをして調整する世界ではありません。(p90)
という言葉通り、血圧は人それぞれ必要な数値があるため、薬で操作すべきものではないのです。
製薬メーカーがスポンサーとなっている研究機関、WHO、日本高血圧学会などが出す高血圧基準値は、
利権に左右されて変化するものだと認識し、今後も高血圧基準値は気にせず生活しようと思います。