よく噛んで食べて摂取カロリー不足だと、貧血になる可能性

というのは、小学生の頃の話です。

幼少期、食がものすごく細かった私は、朝食にトマト3切れしか食べられないような子どもでした。

親が用意してくれた朝食メニューがおかずとパンだった場合、どちらか片方しか食べられず、

パンを食べるとお腹が一杯になって、おかずは食べられない(逆も同様)という状況でした。

給食も頻繁に残していたし(残すと午後の授業を受けられないので、周囲にあげたりティッシュに包んでサヨナラしていた)、運動量の割には摂取量が異常に少ない状態でした。

少し食べるだけでお腹一杯になっていたのです。

そのため、よく貧血症状を起こして唇が紫、顔が青白くなっては、保健室にお世話になっていました。

今考えると、学校へ行くこと自体がストレスだったのかもしれませんが、同時に、ものすごくよく噛んで食べていたことも原因だった気がします。

江戸時代の武士は米粒25粒を口に含んで最低30回は噛んでいたそうですが、当時の私はそれ以上に噛んでいました、、、

各料理の味がなくなるまで、それはもうひたすら噛んで噛んで噛みまくっていました。

それゆえ、噛み始めは美味しかった各料理も噛んでいくうちに味がなくなり、最終的には美味しくないものへと変化していました、、、

確かに、よく噛んで食べることは顎や脳の発達を促し、肥満予防や糖尿病予防にもなるので、一般的には体に良いことだと思います。

実際よく噛まないと、唾液が十分に分泌されないため、食べ物を飲みこむために水分を多く摂ることになり、

結果、唾液に含まれる消化酵素の働きが低下して、胃や小腸における食物の化学的分解がしにくくなるのだそうです。

そうすると、小腸や大腸に未消化の食べ物が大量に流れ込むことになり、排出されるならまだしも、そうできなかったものは蓄積し続けて、様々な障害を引き起こすといいます。

ただそうは言っても、噛みすぎて必要最低限の量さえ食べられない場合には、それが生命の危機に直結する場合もあるため、よく噛んで食べることにもデメリットがあると指摘したいと思います。

生きていくためだけでなく、体の機能を十分働かせるために、そして歳を重ねても元気で生きられるように、子どもの頃から必要なカロリーは十分摂取する必要があります。