ぺんぎんメモ

人権意識が向上しない限り、犬を捨てる人は減らない

time 2019/03/05

幼少時代住んでいた場所は山の中でしたが、そこには野良犬がたくさんいました。さすがに今はないと思いますが、当時は小学校への通学中に野良犬が一緒についてきたものです。

なぜそんな状況になっていたかといえば、何らかの事情で飼えなくなった飼い主が、他地域から車で犬を連れてきて私の住んでいた地域に捨てていくからでした。当の犬は捨てられたことで傷付いたり、先に住んでいた野良犬との縄張り争いで凶暴化したりして、地域の子どもからは怖がられていました。

ただ保健所に通報しても殺傷処分されるだけなので、子どもながらに犬を捨てて行く人に対して嫌悪感を覚えていました。様々な事情があるにせよ、捨てるなら最初から飼わないか、飼っても避妊・去勢手術をしておくなど飼う側としての責任を果たすべきだと思います。

そこで思い出したのが、江戸時代に「生類憐みの令」を出した5代将軍・徳川綱吉。以前は評価の低い将軍だったようが、最近になって少々変わってきているようです。

私が受けた義務教育では、「生類憐みの令」は犬が人以上に特別扱いされることになったおかしなものという内容で、その法令を出した徳川綱吉もおかしな将軍という扱われ方しかされていませんでした。

が、実はこの法令、犬だけでなく当時酷使されていた馬などの動物全般を保護する目的もあったそうです。

当時の犬は、武士による試し切りによって傷だらけだったといわれていて、また馬は馬で人間のために酷使されていたらしく、酷い環境下で生育されていたことも多かったそうです。そんな状況を改善させるために、徳川綱吉は「生類憐みの令」を出した経緯もあったとのこと。

またそんな動物愛護だけでなく、その当時当たり前のように行われていた捨て子や堕胎を禁止したり、ほったらかしにされていた傷病人を保護したり、囚人の境遇を改善したりするなど、社会に人権意識をもたらす効果もあったそうです。

ただこの「生類憐みの令」、江戸から離れた地方ではあまり守られていなかったようなので、地域によって状況が異なるかもしれません。

しかも、いつからかエスカレートして変な方向へいってしまったり、他に理不尽な差別も始めていますから、やっぱり綱吉はおかしな将軍だったといえるかもしれません。

さて、私の住んでいた県の人々が特別無責任だったわけではないと思うのですが、後々他県を知ってやっぱり人権意識が低い県だったと思えるので、犬や猫を捨てるのは地域性もあるかもしれない…と妙に納得しています。

いまだにペットショップで、犬や猫などを狭いケージに閉じ込めて販売しているのを見ると、「動物を大切に扱わない=人権意識が低い」という構図は、意外に的外れでないかと思えます。

引っ越しを繰り返すと、これが同じ日本だとは到底思えないような独特の価値観や固定観念を知ることがありますが、「人権意識が低い」ことについてはだいたいどこでも共通しています。

そんな人権意識が低い社会では人さえ大切に扱わない・扱えないのですから、飼っている犬を平気で捨ててしまう人が多いのも納得がいきます…

今後もそんな社会のままであれば、いくら罰則が強化されようとも、いくら呼びかけようとも、実態は変わらないはず。「人権意識が低い=自然と共存してきた」というプラス面もあるのかもしれませんが、そのために生物を犠牲にし続けるのは間違っている気がします。

down

コメントする




       



アーカイブ



プロフィール

ぺんぎん

ぺんぎん

奨学金完済を目指しながら、旅、食、自然、心理、(セミ)リタイア、海外移住、晴耕雨読生活などを 追い求めて暮らしています。

にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ にほんブログ村 主婦日記ブログ ひきこもり主婦へ [詳細]