長年、「日本の水道水は世界一安全」と言われてきましたが、最近では味や安全性などの理由から、飲み水としては使用しない人も増えています。
私も原発事故以降、水道水に多くの危険物質が含まれていると知ってからは、飲み水はミネラルウォーターにしています。
アルツハイマーの原因となるアルミニウム
水道水にアルミニウムが含まれていることを、どれほどの人が知っているのでしょうか…
なぜアルミニウムが入っているかというと、浄水場で細かいゴミや塵をまとめて沈殿させる工程で、凝集剤として硫化アルミニウム、ポリ塩化アルミニウムなどアルミ成分が含まれた薬品を使っているためです。
この薬品を入れることで、濁りやゴミはなくなりますが、液体化したアルミ成分が水道水に残ってしまい、水道水を通してアルミニウムも一緒に飲む危険性があります。
アルミニウムを摂取し続けると、腎臓機能障害やアルツハイマー型認知症(「アルミ製品はアルツハイマー型認知症など脳障害の危険」)を引き起こす可能性があるため、可能な限り摂取したくないものです。
発ガン性物質トリハロメタン
しかしながら水道水に入っている成分の中で、最も危険だと言われているのはトリハロメタンです。
トリハロメタンは、川から取水した水を塩素消毒する際に生まれてしまう発ガン性のある物質です。
浄水場では消毒のために塩素を投入しますが、水中のフミン質に触れることで化学反応を起こし、トリハロメタンが発生してしまうといわれています。
また、トリハロメタンは発ガン性物質であるだけでなく、流産や肝臓障害、腎臓障害などを引き起こす可能性がある物質ともいわれているので、可能な限り摂取を控えるべきものです。
危険な材質の水道管
浄水場で作られた水道水は、水道管を通って各家庭まで運ばれますが、この水道管の材質と老朽化も問題になっています。
まず、水道管の材質ですが、すでに使用禁止になっている鉛管、アスベスト管が全国ではまだ20%も残っているそうです。
しかしながら取替工事は進んでおらず、5件に1件は、いまだに鉛管やアスベスト管が使われている状態です。
鉛管は、脳障害や認知症や腎臓障害に
まず、鉛管を通ってくる水道水には、鉛が溶け出ていると言われます。
例え微量でも鉛は重金属なので、いったん体に入ると体外に出すのは困難です(「有害ミネラルを排出する必須ミネラル」)。
さらに、鉛が溶け出た水を飲み続けると、鉛中毒を起こし、脳の成長を阻害し、脳障害や認知症、また腎臓障害を引き起こす可能性もあるそうです…
アスベスト管や塩ビ管は、ガンを発生
次にアスベスト管ですが、アスベスト管を通ってきた水には、1リットル中100万本ものアスベスト繊維が溶け込んでいるといいます…
アスベストは、直径0.04~0.06ミクロンの微細な繊維であるため、目で確認することはできません。
が、アスベスト入りの水を飲むと、消化器系(食道、胃、腸)に刺さり、ガンを発生させる可能性があるそうです。
また、現在主流の塩ビ管にも問題があるといわれていて、塩ビ管を通ってくる水にも同様に塩ビが溶け出ているというのです。
この塩ビとは環境ホルモンの一種であり、精子の減少や不妊症、性行動の異常、性同一性障害、卵巣ガン、乳ガンなどを誘発する可能性があると言われています。
汚れが詰まった水道管
そうした水道管の材質だけでなく、水道管の老朽化も問題になっています。
全国の上水道管のうち、約3万8000キロの水道管が法定耐久年数の40年を過ぎています…
掃除をせずにずっと使い続けているため、水道管内は赤サビによって管が細くなり、あちこちが腐食して水アカや細菌の温床になっているそうです…
農薬の混入
日本の耕地面積は、世界全体のたった0.3%しかありませんが、世界の農薬の約12%が日本で使われているそうです…
つまり、狭い土地で大量の農薬が撒かれているため、それが川や地下水に流れ込んでいる可能性があるのです。
自然の汚れであれば、水中のバクテリアがエサとして食べて分解してくれますが、人工的に作られた農薬である化学物質はバクテリアのエサにはなりません。
結果、バクテリアが食べなければ分解されないため、どんどん残留・蓄積していってしまうのです。
農薬が体内に入ると、男性は肝臓に溜まって肝臓ガンを、女性は子宮に溜まって子宮ガンを引き起こす可能性があるといわれています。
水道管を新しくするために税金投入すべき
水道水は生活を支えてくれている大切なインフラです。
が、整備してから数十年が経過しているため、社会の成長・発展とともに水道水施設の老朽化が進んでいます。
現状のまま使い続ければ、他国のように水道水の使用が危険になる可能性があります。
水道水を安全な状態で各家庭に届けるために、老朽化した水道官・関連施設を新しくするなど、
大多数の国民が使う基本的な部分へ、税金を投入すべきだと思います。