『江戸千代紙』と『思い出プリント大百科』から感じる庶民生活

以前、「江戸東京博物館」で江戸時代の生活を垣間見るで見た江戸千代紙がとても印象的だったので、『江戸千代紙』という本を買いました。

江戸千代紙とは、華やかな色彩の模様を和紙に木版手摺したもので、古くは宮中で使われた短歌などを書く紙に模様が施されたのが始まりだそうです。

それが、大名、庶民へと伝わっていったみたいです。

江戸千代紙のモチーフは、伝統的な衣装の柄や花鳥風月を表したもの、歌舞伎といった風俗習慣などの江戸庶民の好みが反映されたものなどいろいろ。

浮世絵の発達と同時に、色彩豊かな千代紙が多く売られるようになったらしく、女の子は美しい千代紙を集めて人形を作っていたとのこと。

また包み紙や菓子敷きなどにも使われていて、千代紙は江戸庶民の生活に深く浸透していたものだったようです。

こちらは、生地・折り紙・包装紙など1955~1975年に暮らしの中にあったプリント柄を掲載した『思い出プリント大百科』という本で、

著者・宇山あゆみ氏のプリントコレクションが当時の雑貨や小物とともに紹介されています。

幼少期に見かけた柄や雑誌でしか見たことがない柄が数多く掲載されていて、面白かったです♪

お菓子の包み紙や百貨店包装紙など、その時代を反映した懐かしいものも結構ありました。

そんなプリント柄や前述した千代紙はどちらも、その時々で庶民生活に寄り沿っていたようですが、

今は柄物よりもシンプルなのものが好まれています

今後未来において、現代の柄を表すとしたら「無地」で表されるのかも??

ちょっと面白い時代変遷です。