昨夏、鹿児島滞在中にバスで桜島へ行きました。鹿児島本島から見た桜島は、噴煙がもくもく上がる迫力ある島で、生きている島という印象を受けました。
観光バスごとフェリーに乗って桜島へ行きました。桜島と本島を結ぶフェリーは24時間運行しています。
船上からは、かごしま水族館が見えました。敷地内は遊園地のような雰囲気でした。
本島から桜島までは、フェリーに乗って15分ほどで到着。最初に行ったのは「湯之平展望所」。ここは、一般人が行ける桜島の最高地点(標高373m)だそうです。晴れているのに、噴煙で周囲の山がはっきり見えません。
海側に見える鹿児島市街地も霞んで見えます。
桜島では地面に火山灰が溜まっており、靴にもしっかり火山灰が付着。
ちなみに湯之平展望所周辺には、ハート形の石が7つあるそうです。これがその中の1つ。
目の前に見える山は北岳という山で、本島から見たあの山です。間近で見ると全く迫力が違います。
その後、「黒神埋没鳥居」へ。これは、1914年火山灰がたった1日で2mも積もった場所です。この周辺にあった黒神集落の家々は、屋根だけを残して地面の下に埋まってしまい、高さ3mあった腹五社神社の鳥居もこのように埋まってしまったそうです。この事実を後世に伝えようと、地域住民の力によって現在もこうして残っているのだそうです。火山灰がいかに恐ろしいかを物語っています。
その後、有村溶岩展望所へ。
周辺には、約1kmの遊歩道があり錦江湾が一望できました。
天気がよければ、開聞岳まで望むことができるそうです。結構な運動になりそう?な遊歩道です。
ライオン岩と呼ばれる面白い形の溶岩もありました。
せっかくなのでお土産屋さんで、マンゴーアイスとマンゴージュースを購入。
ものすごく暑かったのでバテ気味でしたが、この濃厚なアイスとジュースで気力体力ともに回復しました。
道の途中、「叫びの肖像」と呼ばれるものを見かけました。これは、10年以上前に長渕剛さんがこちらでオールナイトコンサートした後、開催地が広場として整備される際に、桜島の溶岩50tを用いて作られたモニュメントなのだそうです。
桜島は、島自体が生きていると感じる自然あふれる場所でした。一方で、火山灰とともに蓄積された歴史には知りえない部分も多く、島に住んでいる方々の苦労を思うとなんだかなという気持ちも沸きました。とはいえ、鹿児島は桜島とともに歩んできた歴史がある訳で、そんな桜島へ1度でも行くことができて良かったです。