の続きです。
モンサントの看板商品であるラウンドアップ(主成分はグリホサート)を散布し続けた土地では、
それに耐性をもつスーパー雑草が次々に現れて(p185)
います、、、人間以上の大きさの雑草らしいです。
さらに、
遺伝子組み換えの殺虫剤Bt毒素にも免疫を持つ、新たな害虫、新たな微生物が現れ、環境破壊も進んできている。(p185)
というから恐ろしいです。
このBt毒素入りの遺伝子組み換え作物は、リーキーガット症候群の原因としても指摘されています。
また、ラウンドアップの主成分である
グリホサートが人間の腸内にいる何億という腸内フローラの善玉菌まで殺すことが明らかになっている。(p191)
にもかかわらず、日本政府はグリホサートの残留許容量を4~400倍に大幅緩和したわけですから、狂っていると言わざるを得ません。
遺伝子組み換え作物については、当初は収量が増えても徐々に生産量が減少して、結果として食料増産にはつながらないことは、各種の統計でも明らかにされている。(p186)
というので、いかに多国籍アグリカルチャー企業の言い分が信用できないかが分かります。
しかも世界各地の農地を破壊しておきながら、世界的に遺伝子組み換え作物が避けられ始めたからといって、
今度は日本の農地を破壊しようとしているのだから、怒りで体が震えてきます。
ただ、
日本政府はTPP協定批准後には遺伝子組み換え作物の承認件数を急激に増加させて、今では米国を抜いて309種類まで認めている。(p200)
という風に、どこまでも多国籍アグリカルチャー企業の言いなりになるのが、日本政府。
ジャガイモ、甜菜、大豆、トウモロコシなどを含めた309種類もの遺伝子組み換え作物を承認したという点で、国民の健康など考えていないことが分かります。
しかも、アメリカが試験栽培を始めた遺伝子組み換え小麦(GM小麦)ですが、全米小麦協会会長が「アメリカ国内では国民の抵抗が強いからまず日本で食べてほしい」と発言。
ジャップ用だから危険でもOKってことですね、、、アメリカのこの姿勢は戦後ずっと変わりません。
それはアメリカから圧力を受けた日本政府が、各安全基準を緩和してきたこととも関係しています。
そんな状況では日本国民自身が拒否しない限り、
知らない間に遺伝子組み換え小麦で作ったパンや麺などを食べさせられる危険性があります。
そんな絶望的な気持ちになる現状ですが、、、いくつかの章に掲載されていた印鑰智哉氏の図表を見て、励まされたことも確か。
twitterもそうですが、現状を打破しようといろいろな形で奮闘している方々の存在を知るだけで、自分1人で闘っているのではない、と力が湧いてきます。
小さなことですが、やはり今後も固定種・在来種のタネを買って育てることが不可欠であり、早く自分で畑を耕さなければならないと思いました。
でも書いたように、数年前から少しずつ野口のタネを買って、いくつか野菜を育てています。
育ててみて、冷蔵庫で密閉して保存すると、タネ袋に記載されている年数よりも長く保存できることが分かりました。
9月に入って涼しくなってきたので、前回買った人参の種をまいてみました。
薄く土をかけて毎日たっぷり水をあげていたら、6日ほどで発芽。
日当たりが良くないベランダでの育成なので、今後うまく成長してくれるか不安ですが、、、間引きと追肥、水やりをしながらじっくり見守ろうと思います。
ちなみに、サニーレタスは何度か収穫した後に暑さでやられてしまい、復活したと思ったら草みたいになってしまいました、、、
大葉はいまだに継続して収穫できていますが、肥料が足りないのか味が薄いような気がしています。
いろいろ技術不足だと思うので、今後育てながらいろいろと試すつもりです。
在来種・固定種の種、その種から生まれる農産物を守るために、自分ができることを続けていきます。