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食物のタネ ―「固定種」と「F1種」

time 2017/04/03

元禄元年に日本に初めてのタネ屋が誕生して以降、日本には外国から様々な種が入ってきました。

明治以降、本格的に外国から種が入ってくるようになると、世界ではナスで最初のF1野菜が誕生し、1940年代にはアメリカで玉葱のF1品種が誕生しました。

そして1960年代になるとF1種が世界中に増え始め、2000年代に入るとバイオメジャーが種苗業に進出し始めました。

ところで、食物のタネには色々な種類があります。今回は近い将来野菜を育てようと考えているので、自分の勉強も兼ねて種について書こうと思います。

 

種には種類がある

まず、種には農家が自家採種した種である「在来種」、次に種屋が形質を固形した種である「固定種」、最近では異品種をかけあわせて作った雑種(first filial Generation→頭文字を取ってF1)である「F1種」、さらに遺伝子組み換え種である「GM種」があります。

「固定種」や「在来種」は、収穫した食物から得た種を土にまけば、再び芽が出て食物を収穫できる種です。また、自然の中で選抜・淘汰されている種なので、遺伝的に安定した品種といえます。

「在来種」や「固定種」には、その地域の気候・風土に根差した伝統野菜、地方野菜が多く、生育時期や形、大きさ等が揃わないことも多いですが、個性的で豊かな風味を持った野菜ができる特徴もあります。

全国でも「在来種」を扱っている所は非常に少なくなったようですが、それでもかろうじて残っているみたいです。

 

「F1種」は無精子症の種

一方、「F1種」とは雑種第一代のことで、異なった対立遺伝子をホモで持つ両親の交雑の結果生じた第一世代目の子孫のことで「F1」 と略記されている種です。何だか説明を聞いただけで怪しそうな種ですよね…。

この種は一世代限りで終わるので、収穫した食物から得た種をまいても芽は出ません。そのため農家は毎年種苗会社から「F1種」を買う必要があり、そのため種の生産や価格を種苗会社に委ねることになります。

また「F1種」の1番の問題は、雄性不稔であることです。これは、男性不妊のことであり無精子症の種ということです。雌しべはあっても雄しべがないもしくは機能を果たさないことを表しています。雄性不稔の原因は、ミトコンドリア遺伝子の異常だということがわかっていますが、現代社会に無精子症の男性が増えているのは、こうした種子で出来た食物を摂取しているためという説もあります。

さらに、F2(F1の種から採取した種)では多くの株にF1と異なる性質が表れることがあるようです。ちょっと怖い…。

しかし、生育が旺盛なため特定の病気に大病性をつけやすく、大きさも風味も均一であるため大量生産・大量輸送・安定供給に向いているといえます。

 

「F1種」が開発されたが…

1955年頃までは「在来種」や「固定種」しかありませんでしたが、それらには収穫が天候次第という欠点がありました。天候不良になると全く食物が育たなくなるため、農家にとっては非常に手間のかかる種なのです。

その点「F1種」は、天候不良に強いため重宝されました。そして市場に浸透した結果、今ではスーパーで売られている野菜のほとんどが、遺伝子組み換え作物(GM種から育った作物)を除いて「F1種」だといわれています。

無精子症の種と聞いて感覚的に「F1種」は危険だなと思ってしまうのは、私だけではないはずです。ただ、「F1種」がなければ庶民の食生活は結構悲惨なものになっていた可能性もあるので、何ともいえません。

 

「GM種」だけは避けたい

とりあえず、遺伝子組み換え種である「GM種」や遺伝子組み換え食品だけは、避けるようにした方が良いと思います。海外では、コカ・コーラ、ペプシコ、ドール、ゴディバ、ハーシーズ、デルモンテなどよく見かけるメーカー名が、積極的に遺伝子組み換え食品を扱っています。

現在ではアメリカで生産されている80%の食品が遺伝子組み換え食品という話もあるほどです。また日本でも、味の素グループ・山崎製パン・明治HD・ロッテ・日清オイリオグループ・キリンビバレッジ・キューピー・森永グループ・サントリーフーズ・サッポロ飲料などは、遺伝子組み換え食品を販売しています。

農水省も遺伝子組み換え作物を数点承認してしまっているので、政府は国民を守ってはくれない体制が整っています。それゆえ、「GM種」に関しては注意深く避ける必要がありそうです。

 

種には色々な種類があるみたいですね。将来は手間はかかっても「在来種」か「固定種」を使った作物を育ててみたいです。ただそうなった時でも、完全に自分で作ったものしか食べないのではなく、育たなければ買うくらいの気持ちで気軽に始めていきたいです。

(参考「(株)田舎元気本舗HP」「(株)グリーンフィールド プロジェクトHP」

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